2007毛越寺・常行堂二十日夜祭に戻る

location:uchinome.jpトップ>岩手の蘇民祭毛越寺・常行堂二十日夜祭2007毛越寺・常行堂二十日夜祭>その2

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午後8時15分頃、平泉駅前を出発した献膳行列が鑓水の広場に着きました。この献膳行列は今から850年前に始まったとされ、厄年の老若男女が松明の明かりを先頭に常行堂まで練り歩き、仏前に野菜をささげ、無病息災、家内安全を祈願してきたと言われます。

消防団の方が先頭で、松明を持った年男達、そして太鼓・神官と続きます。この威勢の良い太鼓の音が、広い庭園に「どんどこどんどこ」と鳴り響き、行列の雰囲気が一気に高まります。
行列の先頭で消防団の方々です。中央の方が団長ですから、平泉の町長さんですか・・ 松明を持った年男の皆さんが二番目に続きます。 威勢の良い太鼓を鳴らす方々。

行列の中には、蘇民祭に参加する鬼子と呼ばれる子ども達が数多く見られました。防寒着に身を包み、父親におぶわれた幼児は鬼の面を逆さにぶら下げています。参列する親たちは、「無病息災」「健康であれ」「身体堅固、厄災消除」と書かれた行灯を手に持ち歩きます。
鬼子 1・・・鬼の面が逆さに下げられています。 鬼子 2・・・外国人の方がカメラを向けていますね。 鬼子 3・・・白い般若の面が見えています。女のお子さんでしょうか。


遣り水の広場に井桁状の巨大な火が焚かれ、ここで松明を持った男達から威勢の良いかけ声が上がります。松明は長さ1.5m位、太さ20cm位の細くひいた木材の束ですが、これを左手に持ち左の太ももに支えて歩きます。

右手には細い小枝で出来た棒を持ち、この松明を叩きながら気勢を上げます。クライマックスは、お互いに支え持った松明を向き合いながら燃えている部分をぶつけ合うときです。両側の松明が「ハの字」状になり、その下に火の粉が落ちる瞬間がシャッターチャンスでした。

昨年はこの瞬間が撮影できませんでしたが、今年は狙っていたのでなんとか撮影できました。しかし、カメラの位置が高すぎて「うーん、下からかなあ・・」なんて思っていたら、その行列がそのままの姿勢で私の方に向かってきました。慌てて後ろに下がったことは言うまでもありません。来年行けたら、ストロボを使用しないで松明の明かりだけで撮影してみたいものです。
左端の茶色の半纏を北方が全体の指揮者のようです。この方の合図で進められていました。 後ろ姿で失礼ですが、この方々もリーダーでした。
左手で重い松明を左のももに乗せ、右手に持った小枝の棒で叩きながら向かい合います。 向かい合いながら右手の棒で松明を叩き気勢をあげます。
松明を持たない方が棒で松明を叩き気勢を上げます。 松明を自分もたたき、別の人に叩いてもらい気勢を上げます。
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