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      2007毛越寺・常行堂二十日夜祭


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JR平泉駅から800mほど西に向かったところに、特別史跡・特別名勝である毛越寺(もうつうじ)があります。広大な庭園の中には、堂塔伽藍こそ焼失したが、当時の土塁・堂宇・回廊の基壇、礎石などが残されており、平安時代の伽藍様式を知る上で、最も貴重な遺構として保存されています。

この庭園の一角に常行堂(じょうぎょうどう)があり、祭礼は正月二十日に行われます。二十日夜祭とは、新春の祈祷である常行堂の摩多羅神(またらじん)祭の結願の日で、この日は二十日夜祭と称され、献膳式に引き続き、古伝の常行三昧供の修法が行われます。

また、厄年の老若男女が松明の明かりを先頭に常行堂まで練り歩き、宝前に大根や白菜などの供物をささげ、無病息災、家内安全を祈願する献膳上り行列が行われます。(ネット資料から)

昨年は例年にない豪雪の中、この行事を見に訪れました。家から平泉まで移動するのが大変で、国道4号線は渋滞で動きが遅く、慌てて東北道を使って移動したことが思い出されます。今年は雪の全くない状態で、家から40分ほどで毛越寺庭園に着きました。


毛越寺庭園入り口の拝観券発行所前から見た様子です。

最初は平泉駅方向の街並みで、道路の両側には「献灯」と書かれた提灯が無数に吊されています。庭園入り口前ではかがり火が焚かれ、多くの参拝者が訪れていました。いつもですと拝観料がかかりますが、今夜は自由に出入りが出来ました。

献灯提灯が下がっている庭園入り口付近の道路。 拝観券発行所前の様子、左側には大きなかがり火が焚かれていました。 この門から庭園に入ります。今晩は出入りが自由でした。

拝観券発行所を入ると、入り口の様子と違い明かりは提灯の光のみになります。

正面には、毛越寺一山十八坊の本堂が見えてきます。ここでも、かがり火が焚かれ周囲を照らしています。
暗い参道の向こうに本堂が見えてきます。 本堂前のかがり火の様子。

明々と燃え上がるかがり火と暖をとる参拝者の皆さん。かがり火の光と人の影が印象的でした。

本堂前のかがり火で暖をとる参拝者の皆さんです。例年ですと、身を切るような夜の寒さですが、暖冬である今年の気温は零度ぐらいでした。

雪もなく、足下の参道も乾いています。本堂の前で、明々と燃え上がるかがり火の光だけで撮影してみました。かなりのスローシャッターですから、立っておられる皆さんが微妙に動いています。

この画像はトップページの背景に使いました。かがり火を中心に、周囲の皆さんの影が放射状に広がっているのが印象的でした。



南大門礎石のある場所から見た大泉が池です。スローシャッターで肉眼で見えない部分が写っています。 毛越寺本堂の右手前に南大門跡があり、二階惣門が建立されていた場所に、巨大な礎石十二個があります。この場所に大泉が池の入り口になる広場があります。

この広場から広い庭園が一望の下に見られます。夜間は全く光源のない場所ですが、対岸の明かりと提灯の明かりで撮影してみました。

風のない湖面には、鏡のように対岸の明かりとかがり火が写されていました。

南大門跡の礎石の場所から左側を見ると、一際明るい場所があります。

これは開山堂と言い、毛越寺開山慈覚大師をお祭りするお堂です。ここには慈覚大師、両界大日如来像や藤原三代の画像が安置されています。

 

はるかに開山堂を望みます。 開山堂の正面、時間が早かったので人通りがほとんどありません。

開山堂前から見た対岸の様子、遣り水のあるところで、井桁に組んだ木が盛大に燃やされています。 対岸の遣り水付近の様子。右側の明るいところが常行堂です。 遣り水の場所で燃え上がる巨大なかがり火。

井桁に組んだ木の燃える周囲には沢山の参拝者が暖をとっています。 井桁に組んだ木の燃える場所に、常行堂に来た参拝者が暖をとっていました。参拝者の皆さんは、この場所で献膳行列の到着を待っています。

庭園入り口の方から行列の太鼓が聞こえ始め、いやが上にも雰囲気が盛り上がっていました。

この井桁の火ですが、係の方がバケツに入った灯油をひしゃくでかけますので、もの凄い火力になりびっくりしました。
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