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   海フェスタいわて日本丸寄港・外洋での別れ


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茶屋前埠頭から日本丸を見送った私達は、釜石港に向けて帰路につきました。野々田埠頭に停泊中の大型客船飛鳥Uの近くからその偉容を眺め、湾口へと向かいます。観光船はまゆりは日本丸よりも15分ほど遅れて動き出しましたが、船足が二倍ほど速いので湾口付近まで来たら霧の中に霞む日本丸が見えてきました。

この情景を見ていたら、幕末に江戸市民を震撼させた黒船のイメージと重なりしばらく見とれていました。霧が濃く、霞んでよく見えないところがそう感じさせたと思います。少々オーバーな印象ですが・・・。
大船渡湾口の堤防手前です。船体が黒かったら黒船ですね。 湾口を出て外洋に向かいます。


湾口を出て速度を上げたはまゆりは、間もなく日本丸に接近し、並走し、追い越していきます。離れるにしたがってガスが濃くなり、やがてガスの中に霞んで見えなくなっていきます。見る角度が違い、船影もどんどん変化していきます。この場面は想定していなかったので、見えなくなるまで撮影していました。

濃霧の中を静かに走る日本丸です。これからの寄港地はどこなのだろうなと思いつつ別れを告げました。
後ろから迫ります。 ほぼ並走状態になります。
追い越して船首前を横切ります。
消えゆく日本丸 1・・・双胴艇はまゆりのスクリューのしぶきです。遠くに大船渡湾入り口があるのですがはっきりしません。 消えゆく日本丸 2・・・これからどちらに行くのでしょうか。


日本丸の僚船に、昨年釜石港に寄港し見事なセイルドリルを見せてくれた海王丸があります。海王丸について会場で説明されたことを紹介し、日本丸寄港シリーズを終わりにしたいと思います。なお、今回は説明文の引用がかなり多く見苦しかったと思われますがご容赦下さい。


僚船海王丸は今、ホノルルを目指して遠洋航海中です。海王丸には外航船を目指す実習生、大学の実習生を乗せています。彼らは遠洋航海という長い航海を経験させなければなりません。約40日をかけてホノルルまで行くわけです。40日間休むことなく当直を続け、帆走航海中は4時間はデッキ上で今の様な作業を続けています。

当然、雨だから今日は止めると言うことはありません。時には全員が合羽を着て当直を行います。4時間雨の中でこうしていますと、合羽を着ていてもしみこんで濡れてしまいます。寒い中では暖を取ることが出来なく、震えることもあります。こういった当直を続けることによって、入港したハワイとか北米西岸の港は格別な喜びを得ることが出来ます。


今回初めて乗船した外洋クルーズです。大荒れに荒れたクルージングで苦しいこともあったのですが、乗船して良かったなあと思います。外洋を2時間ほどかけて釜石港まで戻りますが、雨こそ無いものの濃霧のために何も見えません。仕方ないので船室に入り横になって休んでいました。

釜石港に無事到着しましたが、船から下りても揺れに揺れた感覚が戻らず大変でした。また機会があったら外洋クルージングに参加したいなと思います。知らなかった船舶のことについて、親切に教えてくださった船員の皆さんに感謝いたします。