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         奥州市・清衡公遷都行列


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出発式を終えて政庁前で記念撮影する主役の方々です。右から奥州市長、俳優の村上弘明さん、奥州市議会議長の皆さんです。
平成20年10月4日、奥州市では平泉文化の基礎を築いたとされる藤原清衡公にかかわるまつりが行われました。題して「清衡公遷都行列まつり」と言い、清衡公生誕の地とされる江刺区豊田館跡から平泉へ本拠地を移動したとされる古事にならったものです。

奥州市のサイトには、「平泉−浄土思想を基調とする文化的景観」の世界遺産登録に向けて、平泉文化を築いた奥州藤原氏の軌跡を辿り、各観光施設への集客及び周辺市街地の活性化を図ることを目的とする・・・と記載されてありました。我が家の近くにある藤原の郷で行われるイベントですので、がっちりと撮影するために訪れてみました。

午前八時から生誕の地とされる豊田館跡での出発安全祈願神事が行われ、会場を移動したえさし藤原の郷では数多くの観衆の前で武者行列出発宣言が、主役である俳優村上弘明さん扮する清衡公か高らかに告げられました。

奥州市発表の計画によると、江刺区・・えさし藤原の郷→水沢区・・市街地、武家住宅資料館、Zプラザアテルイ→胆沢区・・八幡神社→前沢区・・牛の博物館→衣川区・・長者ヶ原廃寺跡→平泉町・・役場、旧観自在王院庭園までのコースになります。計画では、行列の前後に江刺鹿踊が配置され、騎乗姿の清衡公・源義家・清原武貞、武将、僧侶、侍女一行六十人が各区の場所で披露されます。

豊田館跡・・・
藤原経清の居館で、その子清衡の誕生地と伝えられているが、後三年の役では異父弟家衡の焼き討ちに遭ったと記録されている。城跡内の愛宕神社前の石碑には、安永3年(1774)仙台伊達藩によって建てられたもので、白の由緒が刻まれている。近くには清衡産湯伝説の泉や旧蹟古社も多い。(※江刺市編集 江刺・歴史と風土から)


出発神事の様子・・・

行列に先立ち、午前八時から豊田館跡で行列安全祈願の神事が行われました。この場所は江刺区岩谷堂の南を通るR456の側にあります。大船渡や陸前高田市に行くときは必ず通る場所です。現地の様子を知りたくて前日に訪れたところ、地域の皆さん総出で草刈りや会場整備等で働いていました。

今まで通り過ぎても撮影することが無かった場所でもあります。以前に比べてきれいに整備され、平泉との関わりを強烈に理解する最初の場所になっています。

入り口から入った場所には、神事を進める太鼓や鉦を持った方々が待機しています。私は「お早う御座います」と挨拶をして神社がある広場まで進みました。祭壇が飾られ神官様が待機し、神事を見守る地域の方々も並んでいました。ひょいと神官様を見たら、何と知人のTさんでした。側に行って挨拶したら「やーや頼まれてさ・・」と笑顔で話してくれました。Tさんは近くにある鎮岡神社の宮司さんです。

神事を待つ豊田館跡 1・・・きれいに整備されている入り口です。 神事を待つ豊田館跡 2・・・鎮座する愛宕神社です。
神事を待つ豊田館跡 3・・・祭壇が造られていました。 神事を待つ豊田館跡 4・・・神官さんが座り、地元の方々が待機しています。


午前八時になり、駐車場から神事に参加する皆さんが幟を掲げて太鼓と鉦をならしながら入ってきました。先頭は藤原清衡公役の俳優村上弘明さん、源義家役の奥州市長さん、清原武貞役の市議会議長さんが武家姿もりりしく入ってきました。
お通り 1・・・幟を先頭に、衣装をただした一行が入ってきました。 お通り 2・・・太鼓、鉦の後に主役である村上弘明さんが扮する清衡公が続きます。 お通り 3・・・奥州市長、市議会議長が続きます。


神官様の祝詞奏上があり、安全祈願の内容が高らかに告げられます。神前の皆さんも真剣な表情で頭を下げて聞き入っていました。撮影する私は、一般の皆さんと一緒に祭壇の近くにいましたが、神聖な神事でもありあちこち動けません。係の腕章を着けた方は自由に場所を移動していましたが、ここはじっと我慢してファインファーをのぞいて撮影しました。

清衡公役の俳優村上弘明さんは、かつてこの地でロケがあり撮影されたNHK大河ドラマ「炎立つ」で、藤原清衡を演じた陸前高田市出身の俳優です。NHKドラマの「腕におぼえあり」で、見事な立ち回りを見せてくれました。時代劇好きな私のお気に入りの俳優さんでもあり、こんな間近で撮影できるとは思ってもいませんでした。衣装とメイクのせいもあり、きりりとした表情は魅力一杯の清衡公を見せてくれます。

神事 1・・・道中の安全祈願が始まりました。 神事 2・・・祭壇に入り祈祷する神官さん。
神事 3・・・祝詞奏上が行われています。 神事 4・・・武将姿が似合うきりりとした表情の村上弘明さんです。

神官様の祈祷の後は、玉串奉奠の儀式でした。最初に清衡公、源義家、清原武貞、益沢院僧侶と続きます。清衡公役の村上さんは、祭壇前でかなり長い間拝んでいました。以前に主役清衡公を演じましたので、当時の想いを巡らしていたのかなと思ったくらいです。
玉串奉奠 1・・・一同がお祓いを受けています。 玉串奉奠 2・・・清衡公役の村上弘明さんに玉串が手渡されます。 玉串奉奠 3・・・祭壇内で拝礼する村上さん、かなり長い時間拝んでいました。
玉串奉奠 4・・・源義家役の奥州市長。 玉串奉奠 5・・・清原武貞役の市議会議長。 玉串奉奠 6・・・益沢王院僧侶役の方。


神事が終わり、会場から出て行く場面です。ここから皆さんの待つ藤原の郷までは10分ほどかかります。駐車場まで来た所で、待っていた地元の皆さんがサインを求めてわーっと寄ってきました。時間的に忙しいのですが、気軽にサインに応じ、一緒に写真を撮ったりで大変でした。しかし笑顔を絶やさず気軽に応じている姿に感動し、私も笑顔で撮影していました。

その時ひょいと目線をもらったのが、この素敵な一枚の表情です。撮影しているときは一瞬ですから気がつきませんが、家に帰り画帖処理をしてびっくりでした。目線をもらった一コマには、どきっとするほど引きつけられる魅力がありました。
神事を終えて 1・・・先ほどとは違い笑顔が見られる村上弘明さんです。 神事を終えて 2・・・駐車場で待っていたのはフアンの方との撮影です。横から撮影しました。
神事を終えて 3・・・気軽にサインに応じる村上弘明さんでした。 神事を終えて 4・・・たまたまですがカメラを向けたらきりりとした目線を頂きびっくりです。一緒にいる女性は、幸せ一杯の表情ですね。
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