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えさし藤原の郷にての出発式から・・・

生誕の地とされる豊田館跡での出発安全祈願神事の後、会場をえさし藤原の郷へ移しました。私も早速追っかけをして藤原の郷に来ましたが、駐車場がびっしりと埋まっていてすごい人混みになっていました。今日の日を記念して、園内無料開放となっていたこともありますし、遷都行列の出発式と俳優村上弘明さんの清衡公を見たいという想いがあったと思われます。

会場である舞楽殿前は多くの皆さんが詰めかけており、かなり後ろから背伸びをして見る状態でした。出発式は脚立を使用し、望遠レンズを使用しての撮影です。陣取った場所が悪かったためか、脚立は行列の妨げになるので使用しないでくださいと言われがっかりです。でも何とか場所を変えてその様子を撮影してみました。

進行役から・・・
皆様おはよう御座います。本日は清衡公遷都行列出発式へようこそお集まり頂きました。さて本日の行列出発式でごじますが、時代衣装に身を包んだ奥州市民の皆様が、鹿踊りの道太鼓をバックに華やかに登場するシーンから始めてまいります。


八時三十分過ぎ、力強い鹿踊りの太鼓の響きの中、僧侶、各区の年祝連の武将、侍女の皆さんが入場し舞台前に整列します。その後から江刺鹿踊り二団体の皆さんが入ってきます。舞楽殿前の両側には、行列で乗る三頭の馬が静かに出番を待っていました。
出発式入場 1・・・武将、僧侶と続きます。 出発式入場 2・・・侍女、童女が続きます。
出発式入場 3・・・左側から入ってくる江刺鹿踊りの皆さん。 出発式入場 4・・・右側から入ってくる江刺鹿踊りの皆さん。
出発式入場 5・・・清衡公が乗る馬ですが、馬も気品がありました。 出発式入場 6・・・源義家と清原武貞が乗る馬達。

ステージ上には益沢院僧侶、北の方、侍女が待機しており、右手には奥州市長、市議会議長、そして今日の主役の清衡公が入場し挨拶がありました。

挨拶内容は抜粋で紹介いたします。
勢揃いした壇上、右から僧侶、北の方と侍女と並びます。
出発宣言をする清衡公と、皆さんに挨拶する村上弘明さん。 村上弘明さん(清衡公役)
本日は朝早くから大儀であった。私はこの住みなれた江刺から奥州の更なる発展、そして民の笑顔を前に居を平泉に移そうと思う。ついては近従の者と相談致し、本日を出立の日と決めた。これも奥州全体のためならば、どうか皆のもの、このわしについてきてもらいたい。如何であるか・・。

皆様こんにちは村上弘明です。岩手宮城内陸地震におかれましては、多くの方が被災され心配していました。私も岩手県民の一人として、一日も早い被災地の方々の復興、そして平泉世界遺産登録のため及ばずながら清衡公として行列に参加させて頂くことになりました。どうか皆様にも、この想いを受け止めて頂ければ有り難いと思っております。

主催者として挨拶する奥州市長、遷都行列のねらいの説明がありました。 奥州市長(源義家役)
皆さんお早う御座います。今日は早朝以来清衡公遷都行列に多数の皆様がご参加頂きました。また先ほど岩手県出身のスターで御座います村上弘明さんにこの役を引き受けて頂きました。また先ほどは、衣川胆沢区のお見舞いを頂きまして本当に有り難うございます。

さて、今日の行事の意義で御座いますが、まずは震災復興の元気づけと言うことでであります。もう一つは、平泉世界遺産登録に向けて、盛り上げを図りたいということで御座います。三年後の登録を目指して、岩手県民が中心になって地元を大いに盛り上げて行きたいと言うことで御座います。

後ろの方で見守る観衆の皆さんです。すごい人出でした。

私が陣取った後ろの様子です。人垣がびっしりで、ミニ脚立を使用してやっとのアングルです。右に見える白いものは、鹿踊りの背中についている2mほどの「ささら」と言うものです。



八時五十分、いよいよ行列の出発です。撮影は脚立を使用し、上から見下ろすアングルにしました。皆さんがわーっと来る場所ではないので、私の目の前を静かに静かに通り過ぎていきます。最初に鹿踊りの団体、各区代表の二十五歳年祝連武将達、そして、村上さんが扮する清衡公が威風堂々と通り過ぎて行きます。さすがに騎乗姿が決まっている村上さんです。間近でがっちりと撮影できました。

続いて源義家役の奥州市長、清原武貞役の市議会議長、その後から僧侶、童女、侍女、北の方と続きます。

遷都行列 1・・・江刺鹿踊りの先導で行列が出発します。 遷都行列 2・・・市内各区の25歳年祝連の皆さんが扮する武将達です。
遷都行列 3・・・清衡公役の俳優村上弘明さん、周囲に笑顔を忘れません。 遷都行列 4・・・目の前でアップです。
遷都行列 5・・・源義家役の奥州市長さん。 遷都行列 6・・・清原武貞役の市議会議長さん。
遷都行列 7・・・僧侶の皆さん。 遷都行列 8・・・侍女、童女と続きます。 遷都行列 9・・・少しぶれていますが北の方です。


政庁の周囲を行進し、一行は政庁南門から政庁広場に入ってきました。ここで一同が勢揃いし、鹿踊りの隊列をバックにして記念撮影がありました。その後、通用門から手を振りながら出て行った清衡公でした。記念撮影の姿はさすがに貫禄ある村上さん扮する清衡公です。威厳のある姿に見とれていた私です。
政庁内での記念撮影です。バックには鹿踊りの皆さんが並んでいました。この時の村上さんは清衡公になりきっており威厳があります。 衣川まで行ってきますと手を振って挨拶する俳優村上弘明さん。

皆さんが一斉に政庁通用門から出て行きますので、私も一緒に外に出ました。所がです、行列隊形で居なくなったはずの村上弘明さんがひょっこりとやって来て、北門の広場でサイン会が始まっていました。一緒にいた皆さんが思い思いの姿でカメラを向けます。

側には寄れなかったのですが、高いところから撮影してみました。この時の村上さんは、威厳に満ちた近寄りがたい姿とは違い、笑顔一杯の俳優村上弘明さんでした。こんな表現をすると叱られそうですが、側に行って握手を求めたサインをしてもらっているのは、みな女性の方々でした。

なるほどと思ったのが携帯カメラを構えた若い女性です。しかしです、携帯のカメラを向けていても目線が村上さんでなく携帯の画面に集中していました。これならば恥ずかしいことはないよなあと納得です。側にいた私より年配の男性が握手をしています。

最後の画像は俳優村上さんと言うよりも、肩書きを捨てた「おーっ」とでも言っている気さくな男性の姿でした。
広場での交流 1・・・サイン、握手、撮影と皆さんが周囲に集まってきました。 広場での交流 2・・・楽しそうに談笑する気さくな村上弘明さん。
広場での交流 3・・・こんにちは、頑張ってねとでも語っているのでしょうか。 広場での交流 4・・・目線が村上さんでなく携帯画面にいっている若い女性でした。
広場での交流 5・・・男性と握手する場面はあまりありませんね。 広場での交流 6・・・普段は見せない表情です。地元の方言ですと「そんだば行ってきますちゃ・・」とでも語っている雰囲気ですね。


今年初めて行われた清衡公遷都行列の神事と出発式の様子です。家から近い所の「えさし藤原の郷」で開催されますので、朝から構えて出かけた私でした。

出発式での奥州市長の挨拶にもありましたが、・・・鎌倉幕府の公式文書と言われております「吾妻鏡」の中にきちんと書いてあります。清衡公が江刺郡豊田の館を磐井郡平泉に移したと明記されています・・・。岩手の地震風評被害からの脱却と震災地の早期復興、平泉世界遺産登録への市民県民を挙げての支援、そして、平泉町の春の藤原まつり「義経公東下り」に対し、秋に開催するイベントとして位置づけ来年度以降も行うとのことでした。

奥州市長が言われるように、この清衡公遷都行列イベントが秋の行事として定着し、平泉の「義経公東下り」に匹敵するイベントになれたらと良いなあと、地元に住む一人として思います。このページをご覧になった皆様が、えさし藤原の郷へお出でになる様に期待したいところでもあります。こうなると、近々藤原の郷の紹介ページを創らなくてはなりませんね。

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