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四軒目のお宅・・・

道路から路地に入り、家の前でぐるりと廻ってきます。行列の最後尾には、お札を持った消防の方が続きます。
四軒目のお宅 1
四軒目のお宅 2 四軒目のお宅 3
四軒目のお宅 4 四軒目のお宅 5
四軒目のお宅 6 一斗缶をガンガン叩きますので、叩かれた部分がかなり変形し凹んできます。


五軒目のお宅・・・

大きな家の路地にある玄関に入ったら、ここでは皆さんが振る舞酒を頂いています。コップ酒です。叫んで疲れているので美味しそうに飲んでいます。「おーっ大吟醸だ」そんな声も聞こえていました。

ガラス戸越しですが、この家の方がデジカメを出してその様子を撮影しています。私も追いかけ撮影はしましたが、玄関から中に入っての撮影は控えました。
五軒目のお宅 1
五軒目のお宅 2・・・美味しそうに振舞い酒を頂いていました。 コップ酒を頂いています。ガラス越しに家の方が写っていました。
五軒目のお宅 3 五軒目のお宅 4
五軒目のお宅 5・・・かぶっているのは子どもさんの通学用ヘルメットでしょうか。 五軒目のお宅 6

元気をつけていざ出陣 1・・・リーダーの方です。 がっちりと目線を頂いたリーダーの方です。

振舞い酒を頂き、さあ次に行くぞーの声が聞かれそうな場面です。じっくりと仮装の衣装等を見ると、一人ひとりアイデアを凝らし見事にその人物になりきっています。
元気をつけていざ出陣 2 元気をつけていざ出陣 3・・・殿スタイルが決まっています。
元気をつけていざ出陣 4 元気をつけていざ出陣 5
元気をつけていざ出陣 6 ガンガンと一斗缶を叩きながら歩いてきた方です。この方は、道路で見ていた子どもに愛嬌を振りまいていました。


知人からお聞きした内容から・・・

2月5日の事でしたが、とある場所で住田町出身の方と知り合いになりました。今は水沢区に住まいをしている方で、子どもの頃、実際に家に廻って来るのを楽しみにしていたと教えてもらいました。水しぎのことを色々お聞きして、私が抱いていた「奇習水しぎ」について改めて考えてみました。以下の文章は、知り合いからお聞きしたことを私なりにまとめてみた内容です。

水しぎは水祝儀とも言い、昔の言い伝えから始まったと言います。その昔のことですが、この高橋旅館の付近に「ほいと」が住み込んでいました。ある時、付近で火事があり燃え広がりそうになり、「ほいと」の方が大声で「火事だー、火事だー」と知らせたために大事に至らなかったと言います。
※「ほいと」とは、当地に伝わる昔の言葉で「浮浪者やものもらい」の意味で今は使われていません。

この故事にちなんで防火と家内安全・商売繁盛の意味で始めたと言われます。「水しぎ」の皆さんは「ほいと」の格好をして、ガンガンと缶をたたいて一軒一軒巡ります。それぞれの家では、廻ってくるのを楽しみにしていていたと言います。丁度、正月に廻る虎舞や権現舞、なまはげと同じような行事です。

だから廻って来る行列に観客が居ないのが普通で、みんな家で楽しみにして待っているのです。廻っている消防団の方々は同級生ですよ・・。

このお話をお聞きして、初めて見た「奇習水しぎ」の見方が変わり説明記事を書き換えた部分があります。しかし、そうは思いつつも、昔の故事から伝わる世田米町独特の行事です。夏祭りの火縄銃鉄砲隊演舞とは違うとしても、もっと多くの方に見てもらいたいなあと思います。それとも、私一人の思い過ごしでしょうか・・。

私の計画では、最初に集合して出発式をするのでしょうが、そこから見たかったなあと思いました。それにしても情報が不足していました。来年の「奇習水しぎ」は月曜日になるようです。是非、出発式から見たいなと思います。

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