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2011平泉大文字送り火
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location:uchinome.jpトップ>暮らしの表情>催しアラカルト>2011平泉大文字送り火 |
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お盆最後の16日、各地で送り盆行事がもたれました。毎年気にしながらも、訪れることが出来なかった平泉大文字送り火です。例年使われてきた平泉大文字まつりの名称を、今年から「平泉大文字送り火」として開催することになりました。 |
20:00点火される・・・ 16日夕方の天候は、雨こそ上がりましたが月がやっと確認できる厚い雲に覆われ束稲山の存在すら分からないほどの暗闇でした。車を止めていた場所から東上の方向に小さな灯りがあり、見ている内に左から右へ点火されていきました。少し前からカメラを設置すれば良かったのですが、ちょっぴり遅れてしまいました。 点火は「大」の文字の筆順通りで次々と火が増えていきます。ここでは筆順通りに撮影し8コマにまとめてみました。趣も何もないと失笑されそうですが、120mmレンズで撮影した画像から切り取ってあります。 実際に送り火を間近で見ていた感じとして、送り火の燃えている時間は30分(火勢が強い)ほどしかありません。毎年準備をされている方々の苦労は大変です。古い記事ですが紹介いたします。 平泉地方の盆行事として定着した「平泉大文字焼き」。今年は44周年目を迎える。 年にたった数時間、束稲山に浮かび上がる「大」の文字。 薪用材の切り出し、200束分の薪割り、山の草刈、薪の運搬、そして設置。これらの作業を25年間たった一人で行っているのが、千葉茂留(ちば もとめ)さん(80)。70歳を過ぎた頃から、家族は千葉さんに引退を勧めるが「やれる内はやる」と言って頑張っている。しかし、後継者が現れないことへの不安も漏らす。 その様な中、5年前から平泉中学校PTAを中心とする「親子レク」の生徒たちが、千葉さんの手伝い行っている。当時のPTA会長だった大内さんは「地元に住んでいながら、伝統行事の裏方の仕事を知らない人が多い。伝統行事に携わる機会を子供達に与えたいし、伝えたい」と声をかけた。今年も千葉さんの下に手伝いの申し入れがあった。 もうすぐ迎えるお盆。平泉の送り盆「大文字焼き」の陰には、一年間かけて準備をする千葉さんと、伝統行事の裏を教えたいという親の願い、そして伝統行事を理解しようとする子供達の輪が作られつつある。 (※2008年のネット記事より) |
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20:08には点火が終わり、真っ暗な夜空に「大」の字が浮かび上がりました。観光案内の写真には、「大」の火と束稲山の陰影が写り込み、北上川の川面に映りこむ送り火と花火が一緒に写っています。今年も花火があるだろうと期待しましたがありませんでした。 天気が良ければ十六夜の月が山の方向にあり、月明かりで束稲山が写り込むはずでした。厚い雲に覆われた月は、かすかに存在を示す程度ですから暗闇状態です。「大」の文字だけでは趣がありませんので、麓にある民家の灯りや通過する車のライトを意図的に写しこんであります。偶然でしたが、私の前を車が通過したので転作作物の「大豆」の葉が写り込んでいました。 正面には通過車輛のライトの軌跡が写り込んでいますし、画像処理をしてうっすらと山陰を残してみました。テクニカルデータですが、ほとんどが画像は感度ISO400、絞りF8、露出10秒前後になっていました。 |
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下の画像は300mmレンズをD300に着用して撮影しましたので、画角的には450mm相当になります。さらに文字部分だけを切り取りましたので、火床の場所と数を数えることが出来ます。画像をじっくりと見ると、火床が置かれている場所は周囲よりより高く見え(火が燃え移らないように溝を掘っている?)、その前に火の管理をする方々が居られるのが確認できます。 関心のある方は、「大」の字を筆順にしたがって数えてみてください。私は火床が22個、23個、16個の合計61個程かなあと数えてみました。(※ネット記事によると64個とのことです) 画像は20:18頃の様子です。16日17時頃まで雨が降り、雲の中にあった束稲山でした。先祖供養と大震災で亡くなった方々への鎮魂の炎は周囲の樹木を照らしだし、火の管理をしていた方々は大変であったろうと思います。ほとんど風がなかったのが幸いでしたが・・・。 |
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20:30頃の様子・・・ 点火されるのを待つ間、午後8時の点火は遅いなあとぼやいていたのは事実です。実際には点火後、勢いよく燃え上がりますが薪等の補充はありません。30分後には火勢が衰えますが、先に点火された部分から燃え尽きていきますので仕方ありません。花火等があげられますと丁度午後9時には終われますが、今年は中止したようでした。 「平泉の文化遺産」が世界遺産に登録された岩手県平泉町で16日、恒例の「平泉大文字送り火」が行われた。今年は、東日本大震災の津波で被災した同県と宮城県の沿岸14市町村から集めたがれきを燃やし、犠牲者を供養した。 平泉観光協会が7月下旬、がれきとなった漁具や住宅廃材を回収して用意。地元中学生らのリレーで中尊寺本堂の火を駒形山(430メートル)まで運び、午後8時に火が付けられた。約100メートル四方の「大」の字が浮かび上がると町民たちは静かに手を合わせた。 「京都五山送り火」では、薪(まき)の表皮から放射性セシウムが検出され、岩手県陸前高田市の松の使用が中止となったが、同協会によると、平泉では放射性物質の濃度測定は議論にすらならず、京都市の中止発表後、「平泉は被災者の気持ちをくんでいる」などと賛同の声が寄せられたという。 (※ネット記事読売新聞より) |
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平泉町中尊寺の送り盆行事、平泉大文字送りが点火される束稲山西斜面の様子です。丁度一年ほど前の8月22日にライスアートを撮影したときの画像です。撮影場所は高舘橋の上からですが、16日に大門字送り火を撮影した場所とは少し違っています。 大門字送り火が燃やされる場所は、かなり広範囲に樹木や草等が刈り払われています。関心をもって眺めると「大」の字跡が一年中確認できます。撮影は標準レンズですので大きくはないのですが、雰囲気とその様子はお分かりになると思います。 |