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        2011紫波町・かかしまつり


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産直ふる里センター入り口から見た会場の様子
9月の末頃になると、我が家は秋の味覚を求めて紫波町にある観光ブドウ園めぐりをするようになりました。『フルーツの里紫波』とも言われる紫波町内には、佐比内地区を中心にブドウやリンゴなどの栽培が盛んになっています。休日もなると秋の味覚を求めて多くの皆さんが訪れ、広い駐車場が埋まってしまいます。

秋の味覚の代表であるブドウの味に惹かれてのことなのですが、楽しみにしているイベントがもう一つあるのです。大迫町との境界にある『産直紫波ふる里センター』では、毎年『かかしまつり』が行われています。今まで何回か見ていますが、昔からの元祖かかし姿よりも世相をかかしに託したものが多くなっていることです。

ここでは大きく三つのタイプに分けて構成してみました。受賞作品、入賞作品、面白いなと思った作品の三分野に分けてあります。

トップの画像は、産直ふる里センター入り口から見た会場の様子です。通路の両側に80体程のかかしがずらりと並ぶ様子は壮観です。

作成日:2011年10月12日

受賞作品から・・・

金賞 NO.18 アンパンマン・・

銀賞 NO.23 岩手牛かな・・・お上変われど世は変わろうか せめて案山子にほほえみを

銅賞 NO.01 復興じぞう・・・復興はすぐそこに、頑張れ岩手 お祈りします 

銅賞 NO.65、66、67 バカボンファミリー・・・毎年お目にかかる作品です


文句なしの受賞作品です。『復興じぞう』かかしをじっと見ていると、ほほえましさがにじみ出てきます。

金賞 アンパンマン 銀賞 岩手牛
銅賞 復興じぞう 銅賞 バカボンファミリー

入賞作品・・・

かかし大賞 NO.27 戦場のカメラマン現れる 産直激戦地紫波 顔まで間延びしてごめん カラスも近寄らないさ
               強力な武器持ってるから

組合長賞  NO.11 さだまさしさんかと思ったらつるべーさん NHK家族に乾杯びっくり
               「ここでゆっくりしていって」やかましいからカラス近寄らないよ

ユーモア賞 NO.06 みのもんた まけば 必ずみのる 復興の

努力賞   NO.47 元大関魁皇 大記録おめでとう 相撲フアンを裏切ってはならぬぞ 産直の皆さんも消費者を
              裏切らないで下さい (安心 安全 美味しい物)

努力賞   NO.39 がんばれ なでしこジャパン 


バカボンファミリーは毎年展示されていますが、戦場のカメラマンは初登場です。望遠レンズが強力な武器に変身していました。つるべーさんはそっくりですよ。

かかし大賞 戦場のカメラマン 組合長賞 つるべーさん
ユーモア賞 みのもんた 努力賞 元大関魁皇
努力賞 ナデシコジャパン 快進撃のナデシコパワー、明るい頼りをもたらしたナデシコジャパンの強力なキックです。顔はともかくとして、強烈なキックの足がリアルでした。

今年登場したかかし達・・・

NO.61 魂のレッドカード 「おかげで西瓜高く売れたの」 デシコジャパン岩清水選手のおかげ ここに銅像を建て
       る 滝沢村寄贈か? 


NO.55 金魚 野田総理のおかげですわ 私の出番は無いと思っていたのよ 私デラックス貯金魚 どじょうなんか
       私のまねなんて無理むり


NO.45 自衛隊 震災津波の被害にあわれた人達にお見舞い申し上げます


NO.42 研ナオコさん 沿岸地方激励の帰りでしたか ここでカカシになってボランティア


ナデシコジャパンのサッカーボールを西瓜に見立てたのは納得です。ユーモア賞である新旧総理のカカシの側にあったでっかい金魚、貯金魚とはなるほどです。

今年の震災現場で、自衛隊の皆さんが被災者の捜索や救援活動を行ってくださいました。自衛隊の皆さん、本当に有り難うございました。

岩清水選手 貯金魚
お世話になった自衛隊 研ナオコさん

ユーモア賞 新旧総理のバトンタッチ
政治風刺かかし・・・

紫波町のかかしまつり、一番気に入って毎年訪れたくなるのが政治風刺カカシです。歴代総理のリアルなかかし(人形とも言える)、ここに登場する総理のかかしを見るにつけ制作者のユーモラスな表現の中にキラリと光る感性を感じるからです。

今年はどじょう総理のカカシがユニークで引き込まれてしまいます。今までの総理カカシにはない口ひげと尻尾がついています。(ユーモア賞受賞)


菅前総理・・・支持率落ちたもんね 思いつき走り ランナーの菅・感さん 災難続きお疲れさまでした どじょうにうまく
        バトンタッチ 二度目の登場 菅さんもだいぶ傷み次回まで無理むり タイミング丁度良し

野田総理・・・どじょうがさ 金魚のものまねすることねんだよなあ 『泥にかくれないでね』


いつも見に行っている紫波町の「かかしまつり」です。しかし、ここにあるカカシは実用性はほとんど無く、あくまでも見せるため、見て楽しむカカシになっています。「かかしまつり」についての岩手県内の情報は定かではないのですが、これほどの規模で実施している所はないと思われます。あちこちの産直にもカカシが立てられていますが、規模が小さく組織だってはいないと思われます。

昨年は遠野物語にちなみ、水木マンガの作品に登場するキャラクターがほとんでした。来年はどのようなカカシのスタイルになりますか、世相の変化と共にカカシのスタイルも変わってくると思われます。