石巻市にあるサンファン公園には、仙台藩主伊達政宗によって建造され、1613年(慶長18年)10月23日に藩士支倉常長ら一行180名近くの人を乗せ、近くの月浦から出帆した黒船の復元船が係留展示されています。
復元船の名は「サン・ファン・バウティスタ」と言い、日本で建造された木造洋式帆船です。この船で初めて太平洋を二往復し、その造船技術は当時の世界のトップレベルにあったと高く評価されています。
撮影場所が限られる関係で、船の後部からしか全体が見られません。暗闇になる前に、日没後の海の様子(向こう側は仙台方面)と、船体のライトアップのバランスを考えて構成してみました。実際のライトアップの様子は、小さなイルミネーションライト、丸い電球、そして船体の両側からは大型サーチライトで全体が照らされています。
日没後はさほど目立つことはないのですが、周囲がどんどん暗くなるにつれ、帆柱や折りたたまれた帆にあたる光が黄金色に輝き、幻想的な様子をかもし出してくれます。気のせいかも知れないのですが、サーチライトの光は単なる白熱球ではなく、高輝度の色光を使っているのではとも思われました(あまりにもきれいな色光なので、私の思い違いかも知れませんが)。
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