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         南部氏遠野入部行列



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遠野市内を歩く入部行列の先頭。

南部氏遠野入部行列とは・・・
遠野郷は鎌倉時代以降、約400年間にわたって阿曽沼氏が治めていたが、慶長5年(1600)の政変により、翌年、三戸(盛岡)南部氏によって併合され城代支配領となった。城代治下の南部郷は、人心が動揺し、治安は乱れ暗黒の時代であった。そこで寛永4年(1627)三戸南部氏の27代利直は、八戸(根城)南部22代直義を三戸城に呼び寄せ、遠野領の治安維持のため、八戸から遠野への移封を命じた。

遠野移封は、八戸南部氏存亡に係わる大問題であり、家臣から反対の声も多く上がったが、南朝への忠節を誇りとする八戸南部家の命脈守るため、止むなくその命に従うこととなった。八戸から50里(約200km)という長い道のりを、幾多の困難を乗り越え桜の開花間近な遠野郷へ入部したのである。

それ以降、八戸南部氏は遠野南部氏として、明治を迎えるまで遠野領12,500石を治め、内陸と沿岸を結ぶ交通の要衝として栄える礎を築いた。

南部氏遠野郷入部行列は、当時の資料を参考にして、遠野郷に入部した季節に再現し、南部氏の功績を称え、遠野の歴史と往時の入部を偲ぶものである。(会場で頂いた由来資料による)



入部行列を見るのは初めてのことです。駐車場に車を入れ会場に向かいましたが、町内のあちこちから行列に参加する皆さんが集まってきます。その当時の装備と服装のまま歩いて会場に来ますので、見ている私は当時にタイムスリップした感じになりました。

新しくオープンした「蔵の道ひろば」では、開会に先立ち、広場の命名式と看板の除幕式が行われました。行列の撮影は、会場から道路に出る時と道路を歩く場面と二つありますが、ここでは会場から道路に出るまでの様子を紹介します。狭いところを通り出てきますので、少々窮屈な感じがしますがご容赦下さい。
「蔵の道ひろば」で出立式を待つ皆さん。 造成されたばかりの「蔵の道ひろば」です。前日の雨でぬかっているところもありましたが、それぞれの役割の方が集まってきます。

行列先頭のプラカード持ちは小学生でしょうか、きちんと裃をつけた姿は決まっていました。
出立式での挨拶 1・・藩主役の本田遠野市長。 挨拶を述べる藩主役の本田遠野市長です。

桜も満開という5月3日、南部入部行列をメインイベントとする遠野さくらまつりが今開催されております。この南部入部行列は皆さんもご存じの通り、八戸市と遠野市との中に於ける様々な歴史の中に於いて、市民の皆様の手作りによるもので御座います。

新しい遠野市、間もなく二年になろうとしております。新しい歴史を刻むこのメインイベントを皆様と共に盛り上げていただいて、多くの観光客の皆様にさすが遠野だ、歴史がある、文化を大事にしていると、市民パワーの中で示していただきたいことをお願いし、出立式にあたりましての挨拶といたします。
(会場でのメモから抜粋)
出立式での挨拶 2・・桜祭り実行委員長菊池さん。

桜祭り実行委員長菊池さんの挨拶・・・

平成9年度から実施している遠野さくらまつり、今回の行列は例年通りの隊形で進め、本行列の前後に裃行列と清心公行列を加え、さらに本日の桜祭りを一層盛り上げるために郷土芸能団体にもご出演頂いております。

今年も、八戸市新井田城祭り運営委員の皆さんが応援に駆けつけ、行列に参加していただきました。

(会場でのメモから抜粋)

出立式での挨拶 3・・八戸市大舘地区新居田城祭り代表蟹沢(?)さん。 八戸市大舘地区新居田城祭り代表蟹沢(?)さん・・・

遠野詣でも今年で参年目、毎年来て感ずることは、温かく迎えて下る皆さん方、本当に有り難いなと思っております。遠野にお邪魔して何よりも強く感じることは、町作りに対する情熱と言いますか、一人一人の皆さんから感じ取ることが出来ます。

ここまで歩いてくる間にも、何人もの皆さんから「ご苦労様です」と言われました。こんな町ってあるだろうかと、私は思ったくらいです。
(会場でのメモから抜粋)


入部行列に先立ち、女大名として知られる「清心尼公行列」が進みます。清心尼公行列約十六名、卓越した政をすることから、領民には清心尼様と呼び尊敬されていたと伝えられています。遠野女大名として知られています。

清心尼公の前後には、局と腰元を従えています。かごに乗る可愛いお姫様。

清心尼公行列 1・・プラカードの文字が見えません。外国人の局(?)、腰元の皆さん。 清心尼公行列 2・・威厳のある清心尼公と後ろに局の方でしょうか、そして籠が続きます。
清心尼公行列 3・・4人で担ぐ籠で重そうです。 清心尼公行列 4・・籠の中には可愛いお姫様です。
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