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        地球調査研究船・かいれい

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斜め前から見た「かいれい」の全景です。

釜石市制施行70周年記念事業「各種船舶釜石港寄港等公共埠頭活用イベント」の一環として、深海調査研究船「かいれい」・無人探査機「かいこう7000U」一般公開が6月9日に行われました。私にとっては、2005年八戸港で見学した地球深部探査船「ちきゅう」以来の大型観測船見学になります。ちょっぴり天候が心配でしたが、釜石市公共埠頭まで走りました。新しい道路のおかげで、家から一時間半ぐらいで行けます。

深海調査研究船「かいれい」は、長さ105m、総トン数4,628トンあります。以前に見た「ちきゅう」より長さで半分、総トン数では十分の一以下ですが、埠頭に横付けされている船体と研究棟はビルそのものです。

海底調査研究船「かいれい」は、10,000m級無人探査機「かいこう」の母船として、主に海溝のような深海域の調査を行っています。また、マルチチャンネル反射法探査装置を搭載し、海溝に沈み込むプレートの形状など地下の深部構造の調査も行うことができます。

そのほかにも、海底地形、重力及び地磁気の調査を行う装置、海底からの岩石や堆積物の採取を行う装置をそなえています。船内にはLAN(ローカルエリアネットワーク)が装備され、いろいろな場所から調査データにアクセスすることができるようになっています。(※現場で頂いた資料から)



公共埠頭に係留されている「かいれい」の様子です。前方、中央、後方と場所を換えて撮影してみました。船体中央部の乗船口上部には、「かいれい一般公開中」と表示されていました。私の家族を含めて、多くのみなさんが乗船し見学されていました。
係留中のかいれい 1・・一般公開会場の入り口。 係留中のかいれい 2・・前方から見た「かいれい」 係留中のかいれい 3・・真横の様子、乗船口が見えています。
係留中のかいれい 4・・後部半分の様子、巨大なクレーンやリフトのやぐらが見えます。 係留中のかいれい 5・・真後ろの様子。リフトの付いた櫓が見えています。 係留中のかいれい 6・・船名「かいれい」と船籍を示す横須賀の文字が見えます。


乗船タラップからゆっくりと登ります。いつものことながら、乗船タラップは足場が悪く気をつけないと恐いのです。通路を通ると操舵室になります。ここには船の中枢ともいえる様々な装置が所狭しと並んでいました。操舵室からの眺めは最高で、船首部分を通して湾内がきれいに見えています。操舵室の高さはどのくらいあるのでしょうか・・。吃水の深かさが5m程ですから換算すると13m程になりますか・・。

操舵室の後方は研究室になり、驚いたのは無人探査機「かいこう7000U」の操作盤でした。無人の探査機(ランチャーとビーグル)を、カメラの画像を見ながら3人で操作するとのことでした。
タラップを登り乗船です。 乗船する一般客を笑顔で迎える「かいれい」の乗務員、白い船体と制服がぴったりします。

このタラップをゆっくり登り甲板に出て、操舵室のあるところ(約13m)まで階段を登っていきます。
操舵室から見た埠頭の様子。 操舵室前面から窓ガラス越しに見た船首と埠頭の様子です。二基のウインチが見えていますが、埠頭に係留し船体を固定するするロープの巻き取り機です。

奥に見えるのが甲子川の河口です。
操舵室の中 1・・手前の箱はレーダー画面のディスプレーです。 操舵室の前の部分、手前にあるのはレーダーのディスプレーです。付近の様子がリアルタイムで映されていましたが、画面を撮影するのを忘れていて残念でした。
操舵室の中 2・・操舵輪の説明をする乗務員の方。 操舵輪の説明をする乗務員の方です。直径にして30センチちょっとの大きさですが、全てリートコントロールで舵が動きます。正面からの画像でなくて見にくいのですが・・。

私も動かしてみましたが、ものすごく軽く回転します。最大角で35度とお聞きしましたが、これは自動車での急ハンドルになりますとのこと。平常時はそんな動きはしないと言います。
操舵室の中 3・・操船コンソール、エンジン・スラスター等、操船に必要な装置をここで遠隔操作。

このレバーはテレグラフと言い、エンジンを操作するもので、言わば自動車のアクセルです。前方に倒すと前進、後方に倒すと後進します。

エンジンはプロペラと一本の軸で繋がっていて、船が走るための原動力になっています。この「プロペラ」は船の後部水面下に設置されています。

ひとつめは、2つのプロペラがあること(だからエンジンも2つです)。ふたつめは、可変ピッチプロペラ(プロペラの回転数を変えずにプロペラの翼角を変える事により、前進・後進することが可能)であることです。

本船は、この二つの特徴を有することで素晴らしい操作性能を発揮することが出来ます。(※説明文より)

操舵室の中 4・・みなさん色々と質問していましたね。 操舵室の全景です。人混みの奥にレーダーパネルや操舵輪、エンジンコントロールのコンソールがありました。
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