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宮古市・又兵衛祭り
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location:uchinome.jpトップ>暮らしの表情>催しアラカルト>宮古市・又兵衛祭り |
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何気なく見たあるサイトに、宮古津軽石川の又兵衛祭りについて書かれていました。11月30日に行われるということですが、津軽石川と又兵衛については少し内容を知っていました。川鮭漁が始まっている時期でもあり、以前に川開きを見たこと等もあって訪ねてみたくなった私です。祭りについての詳細が分かりませんので、宮古市役所商工課にお聞きしました。 ある凶作の年、村人は留の下流であふれるばかりに群れ游ぐ鮭の大群を眺めながら、飢えと寒さにふるえているばかりであった。掟に背くと本人はもとより、親類・縁者ことごとく極刑を受けるからである。 そのとき又兵衛という武士が、きびしい監視の目をぬすみ、一夜のうちに留の間かくを広げたので、鮭はどっと上流にのぼり、村人は餓死から救われたが、掟を破った又兵衛は川原で逆さはりつけ(磔)の刑に処せられたのであった。 |
釜石経由で大槌、山田と走り、津軽石川川原に着いたのが12時少し前でした。川原には竹4本としめ縄で結界が張られ、中にはYの字の形をした縄を巻いた人形(?)が立てられ、その前には祭壇が設けられています。周囲には漁業関係の方でしょうか、何人か集まっており神主さんも見えていました。 さけ販売所の小屋の片隅に、今日の価格と書かれた札があります。おす1kg180円、めす(腹割り)1kg80円(?)と書かれており、朝と夕方の漁で販売されています。 |
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12時少し前に神事が始まりました。祭壇前にパイプ椅子が一列あり指定席になっています。その後ろに立ったままの漁業関係の方々が30名ほど見えていました。 神事は降神の儀から始まり、神主さんが「神様にご馳走をあげます」と言いながら、御神酒のふたを取ります。その後の祝詞奏上はかなり長いものでしたが、内容等については聞こえなかったし詳しいことは不明です。神主さんがて祭壇から小箱を下げ川原に行き、中から白い小さな紙を川原にまいて川を清め、その後に玉串奉奠がありました。漁業関係者が最初で、4名ほどのそれぞれの代表の方が行っていました。 |
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玉串奉奠の後、神主さんが「故事にしたがって、又兵衛さんを川に送ります」と告げたあと、漁協組合長さん(?)を先頭に人形をかついで川まで運びます。 案内看板の脇にある杭にしっかりと縛ります。ここで又兵衛人形に御神酒をあげ、代表の方が礼拝して終わりになりました。 |
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神事を見ている私も、皆さんと同じように頭を下げていましたし、その他の方々と一緒に礼拝もしました。川鮭漁の期間中立てられている又兵衛人形ですが、地元の方々の大漁と安全を祈願するお願い行事なんだなあと思うと、故事を大切にしていますとさりげなく話された神主さんの話にじーんとくる暖かいものを感じました。 帰り際に又兵衛人形に触ってみました。荒縄でぎっしりとぐるぐる巻きになっています。川止めの脇に立っている姿、遠くから見ると不思議な感じの絵になります。以前からやっていますと話された神主さんです。私も若い頃に何回もこの川原の上にあるR45を走っていましたし、津軽石川の川開きまで見ていますが、残念ですがこの人形の存在に気が付きませんでした。 このページのテキスト文を作成するにあたり、 JinさんのHP Jin on webの中の宮古大事典を参照させていただきました。この場をお借りしてお礼申し上げます。 宮古大事典から・・・ ■又兵衛祭り(またべえまつり) |