催しアラカルトに戻る


        胆沢ダム工事現場見学会

ウチノメ屋敷 レンズの目 自然の表情 暮らしの表情 ウチノメアーカイブス

location:uchinome.jpトップ>暮らしの表情>催しアラカルト>胆沢ダム工事現場見学会

 サイトマップ


岩手県奥州市胆沢区に流れる胆沢川の上流には、岩手五大ダムの一つである石淵ダムがあります。石淵ダムは、洪水調節・灌漑・発電を目的として作られた多目的ダムです。日本で最初のロックフィルダムであり、1953年(昭28)に完成しました。当時の費用で13.4億円の巨費を投じ、8年の歳月をかけた難工事だったと言います。

しかし、時の経過と共に生活が豊かになった反面、水や電力の不足が懸念されることから、新たな北上川総合開発計画の一環として胆沢ダムの建設が進められています。胆沢ダムは、洪水調節・河川環境の保全・農業用水の補給・水道水の確保・発電を目的とした多目的ダムであり、完成は2013年(平成25)を予定しています。

今年度の予算が167億円ぐらいあり、完成までの費用は、コスト削減と言うことで2240億円にならないような対策でダム建設計画を進めているとのことでした。

※このページのテキスト文は、頂いた資料や会場での説明を参考にして作成しました。

今回ダム工事現場見学会があり、私も応募してその一員に加わることが出来ました。普段は入ることが出来ない工事現場の様子を、カメラスケッチの形でお知らせしたいと思います。

開会式での挨拶から・・。この見学会は、平成16年から開催して今年で3年目になります。毎年会を重ねて、今年は5回予定しております。今日は遠くは釜石市からまでお出で頂きまして、約190名の方々に参加いただいております。

胆沢ダムですけれども、昨年の10月から堤体部分の盛り立てを開始しまして、今年は約300万立方の堤体部の盛り立てを予定しています。今日は午前中ぐらいの予定で、普段は入ることの出来ない原石山とか、盛り立てをしている部分をご案内いたしますので、けがの無い様に楽しく過ごしていただければ幸いです。



大型バス5台に分乗し、2コースに分かれて工事現場に入りました。安全確保のため、全員がヘルメットの着用です。最初に向かったところは、ダムの堤体部分の盛り立て状況を見学しました。ここは、ダムの基礎中の基礎部分であり底の部分に粘土を詰める作業しています。
バス車中から見た工事現場道路 現場での説明 1 現場での説明 2

胆沢ダムは、中央コア型ロックフィルダムと言います。地盤があまり良くない場合に、幅を広くするためにロックフィルダムという形を取ります。真ん中に水を通さないコア(粘土)を作り、その周りにフィルター(粘土と石が混ざったもの)、その外側にはロックという大きな石が配置されて全体をどっしりとかまえ、水を通さないと言うことになります。

底の茶色に見える部分が、水を通さないコアの中心になる部分であり、回りのセメントっぽく見えるのが胆沢ダムの岩石の特質である安産岩で、比較的砕けやすい岩石とのことでした。広さと高さからその大きさが想像つくと思います。

ダム堤体部の工事 1 ダム堤体部の工事 2 ダム堤体部の工事 3

下から工事を進めるのが一番良いのですが、短期間に工事を進めるには各パートに別れて影響のないところを施工しながら仕上げていく形を取っています。胆沢ダムは25年度完成を目標にしていまして、24年の秋には水を一時的にためる様になります。その前にダムの堤体が出来ていなければなりませんので、今年来年が本格的な工事のピークだと思います。

現在、三社のジョイントベンチャー(共同企業体)になっています。今は24時間交代制で工事をしています。基本的には日曜日は作業をしないが、梅雨時になると土が安定しない関係で休む日を振り替えて仕事をしています。

胆沢川の川底 1 胆沢川の川底 2 工事道路を走る90トンダンプ
                          次のページへ →