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        2007久慈市・内間木洞


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内間木洞の周辺は、数年前から内間木洞自然学校として整備され、洞穴探検はもちろんのこと、遠島山の登山基地として整備されています。鍾乳洞としての一般開放は、年二回の内間木洞まつりの時と氷筍観察会しかありませんが、近年は久慈管内の小中学校の野外観察の一環として行われています。

1年半ぶりに訪れた内間木洞です。冬期間は近道が無く、八戸道経由で遠回りをしなければ安全に現地まで入れません。夏日に近い当日、平庭高原から直接向かう道路を走り内間木洞に向かいました。

まつりの当日は天気も良く、駐車場一杯の車で埋まっていました。ニュース報道によりますと、昨年の二倍にもあたる一千名の方が訪れ賑わったと言います。地元自治会の皆さんの屋台が盛況で、「いらっしゃい」の声があちこちからかかっていました。

今回は冬の氷筍観察とは違い、がっちり内部を見て撮影することがねらいでした。以前に撮影した部分とダブるところもありますが、冬場とは違った様子を紹介いたします。



半円状にぽっかりと開いた洞穴入り口です。

入口に案内人がいるとのことでしたが、誰もいません。ヘルメットがかなり置いてあり、入洞する人は自由に着用しています。

女性が箱を持ってきました。田楽用の豆腐とのことです。「ここで売るのか・・」と聞かれ、保管だよと話していた。

冬に見たときと違い、入口が横に広がってかなり広い。しかし高さがなく天井が低いし、木が茂っていてうす暗い感じがします。冬は背丈ぐらいの雪が積もっていて、やっと通れるぐらいの幅しかなかったのですが・・。

洞穴に入り後ろを振り返った様子です。鳥居や穴っこハウスが見えています。 洞穴の中から見た穴っこ広場の様子です。洞内には祠があり春日大明神が安置されています。入り口には鳥居が三基あり、まつりの幟がはためいていました。

画面の左下にヘルメットが置いてあり、自由に借用できます。天井の低いところが多く、油断するとごつんと岩に頭をぶつけ怪我をします。

この場まで来ると洞内からの冷気があたり、心地よさとひんやりとした気分になれます。
ここから本当の洞穴に入ります。ふだんは施錠されています。 洞穴内部への入り口部分です。普段は厳重に施錠され管理されています。この入り口の手前には、今日の祭りの祭神になる「春日大明神」が安置されています。ここまでは自由に入ることが出来ます。
千畳敷に続く通路です。冬にはこの奥から氷筍が見られました。 入口からの穴を通ると、スズランテープや石に矢印のある場所に出ます。ここは記憶にあり、氷筍の出来る千畳敷迄の場所でした。氷筍観察の時はすごい行列であり、かなり狭いところをやっとの思いで通ったのですが、今回はそれがありません。

もちろんですが、ガイド役の案内人も付かず自由に内部を歩くことが出来ました。少し前に大雨が降り、コースの一部分が崩落したと言います。そして、天井から落ちる水の雫があまりにも多く、カメラが汚れてしまう程でした。
千畳敷入り口付近です、石にある矢印は氷筍観察時の案内矢印です。ここに2m位の氷筍が林立していました。 冬にはこの場所にずらりと氷筍が林立し、息を飲み込む場所になります。

今年の氷筍は、開放日の時で20〜30センチ位しかなかったようです。暖冬で気温が高いせいもあり、いつものように見られるようになったのは3月に入ってからだったと言います。もちろん一般公開は無かったのですが・・。

ここ千畳敷にはヘルメット姿のインストラクターが常駐しており、色々と話をお聞きする事が出来ました。ひょいと名札を見たら「内間木」と書かれてあった。思わず、「もとの地主さんですか」と聞いたら、「うん、まあ・・」と笑っておられた。


千畳敷から大広間に進む階段。この場所に内間木富士があります。 冬に氷筍が出来る場所を過ぎ、まもなくして大広間に向かう斜面にぶつかります。ここには鉄骨の階段が二基設けられ、狭いところを苦労することなく往来することが出来ます。

この階段の壁側に、最初の見せ場である「内間木富士」が姿を見せます。

内間木富士の様子です。きれいなフローストーンで作られています。 昨年の氷筍観察に訪れた際は、あまりの人出の多さでゆっくりと撮影できませんでした。ですから、富士とはどの部分をさすのか分からなかったのですが、今回はゆっくりと納得するまで撮影できました。

フローストーンの堆積から作られた内間木富士、画面からは大きさが実感できませんが、階段を登る壁面一杯にあります。
階段を登り切ったところにある「大瀑布」のフローストーンです。 「内間木富士」をみながら階段を登ると、「大瀑布」と書かれた場所に出ます。

階段の脇にある大瀑布は、巨大なフローストーンであり、あたかも滝の流れのように見えています。


北の広間の表示です。ここには色々な生成物がありました。 最後の到達点は大広間です。ここには教育委員会関係の若い方がおり、案内と監視をしていました。

この場所までは、入り口から直線距離にして130m程でしょうか。下の画面に入り口から千畳敷、大広間までの洞内地図と見所が書かれてあります。
一般が入れる部分までの洞内地図です。
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