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location:uchinome.jpトップ>岩手の鍾乳洞久慈市・2007内間木洞>その2

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インストラクターの「内間木」さんから色々お聞きしました。今年の氷筍は、開放日の時で20〜30センチ位しかなかったという。暖冬のため気温が高く、いつものような大きさで見られるようになったのは3月に入ってからだったと言います。もちろん一般公開は無いのですが・・。

年二回の一般開放日以外は、入洞するためには教育委員会の許可になります。その際の洞穴入りは5人以上で、45分区切りとのこと。もちろん案内ガイドの日当を負担しなくてはならないのですが、その額については答えがありませんでした。

ここからは、あまり人出のない内間木洞で思いつくままに鍾乳石を探し、気に入った画像を紹介いたします。以前に撮影した部分とダブる場所もありますがお許し下さい。


これは形態上ストローのように見えることから、その名もずばり「ストーロー(鍾乳管)」です。太さは水滴と同じぐらいと言われ、中は中空になっている。ストローは比較的成長が早いと言います。

石灰岩洞穴内で鍾乳石の出来始めは、この天井から滴り落ちる水の中に溶かされた炭酸カルシウムの堆積から始まります。一滴、一滴と落ちてくる水滴、気の遠くなるような年月を経て結晶化し岩石化していきます。

ストーロー 1・・これから成長しつつあるもので、きれいな白色(炭酸カルシウム)をしています。 ストロー 2・・ ストロー 3・・先端に水の滴が見えています。カーテンも出来つつあります。


昨年見て覚えているところがかなりあるのですが、今回も典型的なつらら石や石筍を見つけることが出来ません。と言うことは、かなり作られた年代が古いと言うことなのでしょうか・・。一旦作られたつらら石や石筍の上に、さらなる堆積の炭酸カルシウムがあり、フローストーンのようになっていると思えてきます。
つらら石の色々 1 つらら石の色々 2
つらら石の色々 3 つらら石の色々 4
つらら石の色々 5 つらら石の色々 6


天井から鍾乳石が幕状に垂れ下がった様に見えるところから、カーテンと名が付けられています。天井からカーテンが出来始め、どんどん下に垂れ下がってきます。以前に見た氷渡洞の典型的なカーテンほどではありませんが、幾重にも重なり合う様子は折りたたまれたカーテン(アコーデオンドア)を連想させます。
カーテン 1・・垂れ下がり始めの様子です。 カーテン 2・・幾重にも重なってきています。
カーテン 3・・二枚だけですが幾重にもなったら壮観です。 カーテン 4・・後ろ側がどうなっているか、後で気がつきました。


上の画像が石筍で、下の画像が石柱になります。先にも触れましたが、典型的な石筍は見つけられません。先が太かったり周囲とくつかったりしています。三番目の画像の地面の所に、これから成長していくと思われるきれいな形の石筍が見られます。
石筍 1 石筍 2
石柱 1・・地面にこれから成長する石筍が見えています。 石柱 2・・上からのつらら石と下からの石筍が、共に成長する過程でくっつき合った状態の物。


洞穴サンゴ・・・ケイブコーラルとも言い、大きさは5ミリ〜2センチ位でもろく剥がれ落ちやすい。サンゴの成長のようにきれいに枝分かれしています。結晶の生じる方向が不特定と言うことは、以前に見た安家洞などの場所と違い、洞内を流れる定まった空気の動きが無いと言うことになるのでしょうか・・。

洞穴サンゴ 1 洞穴サンゴ 2 洞穴サンゴ 3
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