location:uchinome.jpトップ>岩手の鍾乳洞>2007氷渡探検洞>氷渡洞・龍の背本洞奥>その2 |
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シールド・・・
ちょっと見ただけでは単なるつらら石ですが、その根元を見ると周囲のつらら石とは違う様です。私も良くは分からないのですが、石灰岩の隙間(割れ目)に生じた炭酸カルシウムの層(円盤状)の間から水が流れ出し、つらら石状になっているものが多いと言います。 白いつらら石の部分の根元なのかなと思いましたが・・。 |
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カーテン・・・ |
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リムストーンプール・・・ 洞内にある水溜まり(プール)内に含まれる炭酸カルシウムが結晶し、畦のようになり水が貯まった様子。フローストーンと同じような生成物であり、多くの洞窟で見られます。この場所も通路脇に生じていましたが、かなり固い物でした。Y先生がライトで照らしていますが、この場所には洞穴内生物のエビが居ました。ちょっと小さいし透き通っているので撮影は出来ません。 |
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さて、ここが今回最後の到達点になる地底湖(別名賽の河原)です。この場所にいると、近くにある滝の水音が聞こえてきます。ものすごい音がしていますが、その様子は見ることが出来ません。流れ落ちる音から判断して、水量がすごいなと思いました。 |
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地底湖(賽の河原)から150m程戻ったところで、Tさんに案内されて龍の背本洞上層部洞穴にに入りました。歩きながら下を見ると、岩石の隙間から下の通路が見えてきます。ここで落下すると下に落ちますよと言われ、慎重に進みました。しかし目の前に開けた光景に、「うーんすごい・・」としばし絶句です。 どの位の長さがあるのかはっきりとはしませんが、ここはさながら氷渡洞の秘密の花園と言えるほど、周辺では見られない素晴らしい生成物が目の前にありました。慎重に慎重に進み、目の前の壁に生じている貴重な生成物を撮影しました。触れば直ぐ壊れそうな小さな宝物でした。ここだけで、来た甲斐があった場所でした・・。 |
ヘリクタイト・・・ 自然の力に逆らい上や横に伸びる鍾乳石です。本来ですと水滴が滴り落ちて造られるはずの物が、あたかもひょろひょろと細いモヤシのように伸びています。資料等を見ると、毛細管現象で意外な方向に水が登り、その場で炭酸カルシウムの結晶が出来るとありました。 このようにして造られたものをヘリクタイトと言い、太さは5ミリ前後で、長さも色々あるようです。今まで見てきた岩手県内の鍾乳洞では、安家洞の奥とここ氷渡洞だけでした。壊れやすいこと等もあり珍しい洞穴生成物と言えます。 |
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洞穴サンゴ(ケイブコーラル)・・・ 規模の違いはありますが、ほとんどの鍾乳洞で見ることが出来ます。普通洞壁の岩石や先に生じた鍾乳石の周辺部に、ぽつぽつと小さな結晶状の物が出来ることから始まります。形も色々あり、丸い粒状の物や、海中のサンゴのように樹状に成長しているもの等があります。 この場所の洞穴サンゴは二種類あり、先端部がヘリクタイトのように折れ曲がった物と、岩場に生えた小さなナメコの様な物がありました。成長している様子を見ると、あらゆる方向に伸びていますので一定方向からの空気の動きのないことが分かりました。 触れればぽろりと落ちる本当に可愛い姿です。 |
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先ほどの本洞上のリムストーンプールより、はるかに規模が大きく広い場所を占めています。この上層部の洞穴の奥まで広がっていそうです。天井から滴り落ちる水滴がぽちゃんと音がし、そこから同心円状に水紋が広がります。時間があればじっくり眺めていたい場所でもあります。 |
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最初は何か分からなかったのですが、これはフローストーンの一形態だと思われます。色違いを撮影したのですが、下の部分はプール内にあり水に浸かっています。壁面のフローストーンの生成と、下にあるプールの関係が気になりますが、詳しいことは分かりません。 ここは龍の背本洞の上層部ですから、いくら増水してもここまでは水没しないと思いますが・・。 |
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私にとって二回目の氷渡洞でした。外と内部の気温差はともかく、湿度100%の中での撮影は結露等で大変でした。いくら布でぬぐっても、たちまち水滴が付いて曇ります。カメラもストロボも水浸し状になると、誤動作をしないかと心配になりますが、カメラの防水効果は完璧でした。それと、フィルターの下のレンズは曇りませんでした。 |
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