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        氷渡探検洞・龍の背本洞奥


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分岐点から左側の龍の背本洞は、中間地点(きらめく星座)までは探検観光洞として一般公開されています。今回初めて入る龍の背本洞奥は、許可を受けて自己責任で入洞する以外は眼に触れない部分でもあります。私が知る限り岩泉町の事業として、冬期間に行われる地底湖探検コース以外は一般人の方が入ることが出来ません。

頂いた資料「氷渡洞〜坪沢穴 平面図」を参考にして距離(マップ上での直線距離で)を測ると、「きらめく星座」から地底湖まで470m程ありました。また地図の中にスポッとして、きらめく星座→イーハトーブ→石灰華段→リトルループ→?の盲腸→?龍の滝→龍堰の湖とありました(?の部分は印字が不明瞭)。

しかし歩きながらの撮影では、どこがどうなっているのか全く分かりません。家に帰り画像処理をする過程で、周囲の様子等から分かった部分もありました。場所と画像の位置づけは、何回か訪れて印象づけないと無理のようです。それだけ歩くのに必死だと言うことなのですが・・。

このページでは、きれいな鍾乳石の様子を分類しまとめてみました。



通路上に転がっていた巨大な鍾乳石です。この状態から判断すると、天井で造られたつらら石等の生成物が落下して、洞内の流水で浸食されていると思いました。 通路の様子 1・・追い九への入り口にあった巨大な落石です。
早速ですが水溜まり(プール)がありました。このままでは通れないので、奥の方からプールに入ります。

長い長靴を履けば気にしないでプールを通れますが、プールの中央はかなり水深があり大変です。と言うことで、水底にある石を上手く見つけて渡り歩くことになります。
足を外すと、「ドボン」となり長靴に入ってきます。

プールを過ぎて更に奥に進んだ辺りから、通路周囲の岩場の様子が、むき出しの岩石ではなく色が変化してきました。砂をまぶしたようにも見えるのですが、がっちりと結晶しているので取れません。
通路の様子 2・・プールが出てきました。このままでは通れないのです。
通路の様子 3・・プールの歩き方はですね・・。 通路の様子 4・・きな粉をまぶしたようなフローストーンです。
通路の様子 5・・踏みつけるのがもったいない通路。 通路が純白に覆われたフローストーンの場所です。なんか歩くのがもったいないと言いますか、壊れそうでそうなのですが、がっちりと結晶した部分です。なるほど、これが石灰華段なのかと後で思いました。
通路の様子 6・・純白のフローストーン通路、私はにゃんこ足と名付けたいですね。 白っぽいフローストーン、石筍もありますね。にゅーっと突き出た部分が、にゃんこの足の裏に見えた私でした。

次回訪れる機会があったら、この場所はがっちりと撮影したいものです。


奥に進むほど、あちこちで無数につらら石が見え出します。きれいな表面が、フローストーンで二次的にコーティングされていないもの多くなってきます。

じっくり画像を見ていたら、根元が膨らんだ様なもの、白一色のもの、可愛いストーロー状のもの等々です。
つらら石 1・・真っ直ぐ伸びた無数のつらら石です。
つらら石 2・・真下にいたら恐い剣の天井です。 つらら石 3・・白い色が見えています。ここにはストローもありました。
つらら石 4・・一本だけ巨大なつらら石・ つらら石 5・・しみでる水の出るが円周状にありました。何となく一列でなく丸くなっています。


通路やその周囲に造られている石筍です。時間をかけて何層にも堆積したものが多く、まるで仏像が沢山並んでいるような感じにもなります。

つらら石と同様に、色も白っぽいのものも見られます。
石筍 1・・大きな石筍の先端部に新しく小さな石筍が出来つつあります。
石筍 2・・複雑に幾重にも堆積したようです。 石筍 3・・白い色のきれいな石筍です。
私の後ろにいたTさんが、「模型火山」ですよと教えてくれたものです。これからうん万年かけて成長すると予想される、通路に生じた典型的な石筍の子ども(?)です。石筍の先端部は、滴り落ちる水滴で穴が生じています。

模型火山とは、昨年参加した安家洞見て歩く会で、安家洞の奥深い場所で見ました。Tさんも同じ場所で見たのでしょう・・。
石筍 4・・これからうん万年かけて成長する典型的な石筍、通称模型火山とも言えますか・・。
石筍 5・・上の方に同じ大きさの物が並んでいます。 無数の仏像とも言えそうな石筍の集まり。


どこの鍾乳洞でも、洞内生成物としてフローストーンを見ることが出来ます。フローストーンとは、炭酸カルシウムを含んだ水が、洞内の壁や、すでに造られた鍾乳石の上を流れながら結晶化したものです。

炭酸カルシウムだけの結晶ですと純白になるのですが、色々な成分が含まれるので色も様々だと言います。
フローストーン 1・・・まるでバナナの房のようです。
フローストーン 2・・上にの段から一様に流れ落ちたような感じですが、周囲とは色が違っていました。 フローストーン 3・・巨大な一枚岩のように見ます。縦に流れる模様がきれいです。
フローストーン 4 フローストーン 5
フローストーン 6・・ねじりかりんとうの様に捻られた様子。上と下は繋がっていません。 奥にあるフローストーンの見せ場の一つです。ちょっと見ると繋がっているように見えます。上の方は、カーテンの上に流れたフローストーンのように見えます。

それにしても自然が見せる造形美とでも言いますか、例えようのない見事なものです。この場所のフローストーンは、資料等でも広く紹介されています。
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