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以前(37年前)からこの洞窟の存在を知っては居ましたが、今回、安家洞と氷渡洞を見てこようと言うことで予約しました。しかし、現在増水しているので途中(200メートル)までしか入れませんと言われ、一週間延ばしての入洞でした。

当日の入洞予約者は、私を入れて7名でした。新潟県から来てあちこち見ているという私と同年代のご夫婦、花巻から来られた中学生と母親、そしてご夫婦です。入洞するために完全武装をし、ビデオでの研修がありました。取って良いのは写真だけと繰り返し説明がありました。

私は、入洞目的が写真撮影です。首から大きな一眼レフと外部ストロボつけ、洞窟に入ってから思いっきり反省です。撮影どころじゃないぞ・・、歩くと言ったって這いつくばって歩く。崖を登るときは、両手と両足で体を固定しなければ危険そのもの。重いカメラは首からぶらぶら、あっちにガツン、こっちにガツンと大変でした。良くレンズをぶつけなかったなと思いましたから・・。

しかも、ヘッドライトの光が当たったところ以外何も見えない暗黒の世界。ガイドの方が、ここは天井まで25メートルありますと言われても、高さの感覚と距離感が全く感じられない。しかし、今のカメラの機能は素晴らしいものです。ストロボから出る赤外線でピントとが合い、きれいな画像で記録されています。公開する画像は厳選しようかとも思いましたが、皆さんに是非ご覧になって頂きたいと言う老婆心からコマ数が多くなっています。  



氷渡探検洞内部地図

安家洞から安家川沿い上流に、車で5分ほど行った所に氷渡洞があります。この洞窟は、安家洞調査探検時期と同じ頃に調査されましたが、観光洞としての公開は今だにされておりません。

調査の結果、確認されている部分だけでも3,000メートルを超え、洞内にはつらら石、フローストーン、石筍など多くの鍾乳石が発達しています。また、コウモリやトビムシなどの洞窟生物が生息しています。

岩泉町では、この洞窟を観光洞ではなく探検洞として位置づけ、貴重な鍾乳洞を自然のまま保存しながら公開する方法をとっています。コースは約500メートル先までを、案内人の誘導によりヘッドライトの光のみで探検するものです。このため、入洞は予約(許可)制となり、事前に申請し許可を受けなければ入洞できません。なお、許可を受けても増水により入洞出来なくなることもあります。

自然そのままを公開するものであり、岩場のアップダウン、狭い所を身を折り曲げて歩き、時期によっては水をこぐこともあり、観光洞では味わえない探検気分を十分に満喫できます。        

   (※頂いた資料と観光資料より)



氷渡探検洞と書かれた入り口です。 研修棟でビデオを見て、諸注意や装備の点検をしてから洞窟に向かいます。安家川沿いにしばらく歩きます。

洞穴は安家川の向かい側にあり、完全装備をしての歩行は暑くて大変です。しかしこの洞窟の入り地を登る頃から、ひんやりとした冷気が体に感じられました。

いつもは厳重に施錠されています。 洞窟入り口ですが、常時は厳重に施錠され入られない状態になっています。
洞穴内通路 1・・やっと一人が入られる広さです。 入ったらすぐ狭いところへ体を屈めて潜り込みます。完全武装の様子がお分かりだと思います。

ヘルメット着用、軍手、つなぎ服、そして長靴がないと入られません。

洞穴内通路 2・・狭いところを屈んで通りmす。 この様な、狭く曲がりくねった隙間が唯一の通路になります。ここには少し水がありました。
洞穴内通路 3・・足下は増水時に流れる水があり、砂利状の岩石があります。 通路の足下を見れば、ここは川原の状態と同じです。石の角が丸くなり、しかも大小様々な石が転がっています。

今日は水がないが、ちょっとした雨降りで増水し濁流になるとのことでした。
分岐点でここから左に入ります。 ここは分岐点と言われる場所で、入り口からおよそ200メートルぐらいの所です。増水すると、ここまでしか入られないとのことです。

立ち入り禁止の先は不帰の道と名付けられ、探検洞としても公開されてはいません。私たちは幸運にも、この地点から左側に残りの300メートルを進むことが出来ました。


 
洞穴内通路 4・・水溜まりがかなりあり、壁に沿って浅い所を探しなら歩きます。 しかし、進めると言っても洞窟の壁沿いにしか進めません。水たまりがありますが、長靴ではだめなようですから60センチ以上はあったでしょうか・・。
洞穴内通路 5・・時には壁の窪みを歩きます。頭がガツンと天井にぶつかります。 ほとんどこんな感じの歩き方です。ヘルメットがないと、怪我ではすまなくなります。足下は水たまりになっています。
洞穴内通路 6・・垂直に近い岩場を登ります。こんな場所があちこちにありますから、気が抜けません。 ほぼ垂直に近い崖登りです。ここにはアルミはしごがないので、両手両足で体をがっちりと支えないと転落します。

幸いなことに、長靴の底が滑らなかったことでした。こんな崖登りや下りが何カ所もある、本当にクライミングそのものです。

カメラを首からさげていると、カメラを固定するので片手しか使えません。かなり無謀ですが・・。
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