氷渡探検洞は、一派的な観光洞ではありません。最初にも書きましたが、ヘッドライトの光を頼りにガイドさんの指示に従って手探りで歩く、本当に探検気分になれる鍾乳洞です。あえて本当にと書いたのは、ちょっとした自分のミスから転倒したり、転落する可能性があるからです。ごつんとぶつけている内は良いのですが、足を挟んで捻挫をしたり、最悪の場合は骨折事故に繋がります。
入洞に際しての事前研修で入洞許可証が手渡されますが、このことがはっきりと明記されています。入洞者は、行動に十分注意し事故のないようにすること。町は、施設管理に瑕疵がある場合を除き、入洞者の負傷及びその他の責任は一切負わないものであること。この記載は入洞するまではあまり本気になれないのですが、洞内に入り歩き出した瞬間から真実味が伝わってきます。
それだけに、目の前に展開する光景には圧倒され言葉を失ってしまいます。私の場合は、撮影することに夢中になっていただけに尚更でした。コンピュータで処理をした画像は、現場で見ているときよりも素晴らしく、スリルがあって大変だったが入洞して良かったな・・・、今度行くときはもっと広角のレンズを使って・・・と、しばし想いを巡らせておりました。 |