location:uchinome.jpトップ>岩手の鍾乳洞幽玄洞その2その3>その4

 サイトマップ


                                                  画像をクリックすると大きな画面でご覧になれます


この画像は、ノッチと言われる浸蝕の跡のことで、海底で作られた地層が地殻変動で隆起し、海水の波の力で削れたくぼみとの事でした。


当地・東山地区には、日本で一番古いと言われているデボン紀・石炭紀(4.16億年〜2.47億年前)の地層が分布しており、この中からウミユリ、腕足類、三葉虫などの化石が多数発見されています。

特にも、ウミユリの萼(がく)の化石は日本で最初に完全体が発見されているし、三葉虫も頭・胴・尾のそろった完全体が発見されています。(体長1.5センチぐらい)

展示されていた三葉虫の化石は胴と尾部だけですが、はっきりと分かりましたし、ウミユリも同様でした。

私が洞窟内で見つけて撮影出来たのは、石灰岩の岩盤上にあるウミユリの茎の部分だけでした。これがあちこちに無数にありました。

最後の画像は、化石を含む石灰岩の岩盤についたフローストーンの剥がれている様子です。このフローストーンの厚さは3センチぐらいですが、洞内をくまなく覆っているフローストーンの下には、未発見の化石が埋もれている可能性があり夢が広がります。

中央の黒い部分がウミユリの茎の化石です。


この洞窟の中には、堆積した地層が地殻変動により、垂直近く(80度)まで傾いた部分が見られます。洞窟の中ではごく一部しか見られませんが、幽玄洞のから出ると目の前に垂直な岩盤の景観が展開します。

砂鉄川の流れにそびえ立つ景観は、今から3億5千万年前の地層の見せる今の姿とも言えます。近くにある猊鼻渓も同じようにして造られました。
← 前のページに戻る            幽玄洞に戻る →