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        2008年平泉・中尊寺ハス


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中尊寺ハス・・・
昭和25年、金色堂に安置されている奥州藤原氏父子四大の「ご遺体学術調査」が行われました。その折、四代泰衝公の首級が納められている首桶から、百粒あまりのハスの種子が発見されました。

この中の五粒を大賀ハスで有名な大賀一郎博士が研究資料として持ち帰り、その後その種子は大賀博士の門弟長島時子先生(恵泉女学園)の丹精により、去る平成十年七月、八百年の眠りから目を覚まし、一輪の花を開花させました。平安の香りを伝えるこのハスは、全体に小振りで淡紅色の清楚な花影です。
                                                       (※案内立て札から)


中尊寺坂の上駐車場脇にある湿地にひっそりと咲いている中尊寺ハスです。いつもは混雑しているはずの駐車場ですが、がら空きに近い状態ですし観光客の姿もあまり見えません。駐車場係りの方にお聞きしたら、「地震があってから毎日こうなんですよ・・」と嘆いていました。平泉中尊寺は岩手の観光メインストリートの入り口です。夏の観光シーズン前とは言え、ちょっぴり気になった私です。



中尊寺ハスが植えられている湿地です。撮影にはちょっと向かない場所でした。 平泉中尊寺坂の上駐車場脇に植えてある中尊寺ハスです。池と言うよりも湿地を造り、古代ハスである中尊寺ハスが植えられています。

しかし、分家になる紫波町の五郎沼のハスの方が生き生きとしているし、池の広さや株の数等々で素晴らしいのです。ちょっぴりがっかりしましたが、800年前の金色堂内にある首桶からの種子を発芽させたと言いますから、生命力の逞しさと浄土庭園に似合う清楚なハスの花と言えそうです。

見所の場所は、近くから目線で見る角度ですが、じっくり見ようとしても側には行けません。
ハスの花を育成している場所。水桶の中で多くの中尊寺ハスが育っていました。 あれれと思って周囲を見たら、道路の反対側にハスの育成地がありました。

入るのが可能ですから早速側まで行ってみました。大きなプラスチック桶でしょうか、水が張られて数株のハスが植えられてあります。まだまだ開花には早いのか花やつぼみの数が多くはありません。

やはり池になっていて、水面に映るハスの姿が最高だなあと想いを巡らせました。

ハスの花三代と名付けましたが・・。 駐車場係りの方のお話ですと、開花して三日目には散ると言います。ちょうど良いときにこまめに通わないとナイスショットは無理でした。

つぼみ、花、ハスの実ですから、ハス三代とタイトルを付けたくなります。画像処理をしながら意図的に並べてみました。
寄り添う二つの蕾ですが、平泉の今後の可能性を秘めていると思いました。 二つの蕾が寄り添い開花を待つ様子です。開花の時は、「ポン」と音がすると言います。私は開花の瞬間を見たことがありませんが、どんな様子が知りたいなと思います。

これから数日後には開花するのでしょうが、じっと見ていると「平泉の文化遺産」再登録に向けての期待の蕾であるようにも思えます。

地元平泉はもちろん、岩手県そして日本中がかたずをのんで見守った世界遺産登録追加決定の知らせでした。残念なことでしたが、三年後の登録に万全の準備をすることになりました。

新聞報道にもありましたが、日本の「平泉」から世界の「HIRAIZUMI」へ大きく飛躍すると期待がかかります。隣の市町村に生活する私ですが、大きな期待を込めて応援したいと思います。