中尊寺ハス・・・ 昭和25年、金色堂に安置されている奥州藤原氏父子四大の「ご遺体学術調査」が行われました。その折、四代泰衝公の首級が納められている首桶から、百粒あまりのハスの種子が発見されました。
この中の五粒を大賀ハスで有名な大賀一郎博士が研究資料として持ち帰り、その後その種子は大賀博士の門弟長島時子先生(恵泉女学園)の丹精により、去る平成十年七月、八百年の眠りから目を覚まし、一輪の花を開花させました。平安の香りを伝えるこのハスは、全体に小振りで淡紅色の清楚な花影です。 (※案内立て札から) 中尊寺坂の上駐車場脇にある湿地にひっそりと咲いている中尊寺ハスです。いつもは混雑しているはずの駐車場ですが、がら空きに近い状態ですし観光客の姿もあまり見えません。駐車場係りの方にお聞きしたら、「地震があってから毎日こうなんですよ・・」と嘆いていました。平泉中尊寺は岩手の観光メインストリートの入り口です。夏の観光シーズン前とは言え、ちょっぴり気になった私です。