何年程前からでしょうか、学校現場で郷土芸能を取り入れた伝承活動が一般的になっています。地域によっては幼稚園や保育園でも、子ども達が地域の伝統芸能を取り入れて活動しています。地域に住み生活している子ども達、我々の小さい頃と違い遊びや習い事が数多くあります。
かつて学校現場にいた頃ですが、国の指導方針の一つに国際化と言う項目がありました。今まで接していない聞き慣れない指導項目でしたので、学校現場では何をやれば目的が達成されるのか迷った時期がありました。詳しいことは忘れましたが、目線をグローバルに世界に向けるためには、まず最初に自分が生まれ育った地域をはっきりと知らなければならない・・・と言った方向に向いたように思います。その具体的な方法の一つが地域を知るために伝統行事への取り組みでした。
郷土を知り郷土を愛する心の醸成は、子ども達が大人になったときの地域を見つめ直す心の土台になると思われます。このことは大好きな言葉である「温故知新・・・古きを偲び新しきを知る」の心に繋がります。子ども達がやがて成人し親になっていく過程で、自分の先祖や祖父母・両親が歩んできた道を歩いていくのですから・・・。
ここでは、大人の熟練した演舞の中にあって技能的には稚拙であっても、必死になって取り組んでいる子ども達の姿、子ども達を育成する方々が一緒に演舞する姿に嬉しくなり、あえて特集してみました。
これらの伝統芸能は大好きな分野でもありますので、機会を見つけて見学し撮影したいなと思っています。
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