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        毛越寺・常行堂二十日夜祭


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男衆の背負う二つの御神燈を先頭に行列が出発しました。 二年ぶりに訪れた毛越寺・常行堂の二十日夜祭です。今までは行列の到着を毛越寺境内で待っていましたが、今年は早めに出かけて集合場所である平泉駅に出かけてみました。

午後七時頃から、「どんどこどんどこ」と言う太鼓の音とともに、各団体(五団体位)が整然と隊形を組みながら集まってきます。太鼓が先頭になり、神官、献上の野菜等、父親に背負われた「鬼子」、そして男衆が集合します。

午後七時半、男衆の背負う大きな御神燈を先頭に毛越寺まで進みます。道路脇の家々では、振る舞い酒を出しています。勧められましたが、車なので断りました。
駅から行列は掛け声とともに松明の打ち合わせをしながら進みます。まだ火がついていません。 道路を歩きながら、威勢の良い掛け声とともに左手に持つ松明の木に右手の木をぶつけ合います。太さは20センチ、長さが2メートルほどありますが、左足のももの部分に乗せて支えます。右手には細い小枝で出来た棒を持ち、この松明を叩きながら気勢を上げます。

道路を歩くときは松明に火が入りませんが、威勢の良い掛け声と動作に周囲の人々から歓声が上がります。毛越寺の入り口で火がつけられ、赤々と燃え上がる松明が周囲を明るく照らしだします。
常行堂入り口で松明を燃やしています。やがて、その上を鬼子や男衆が飛び越えていきます。 今年の境内にはほとんど雪が無く、泥んこ状態でした。いつもですと松明のぶつけ合いを撮影するのですが、今回は一足早く常行堂に入り行列を待ちました。

常行堂内では祈祷の儀式が行われています。午後九時からはこの場で「延年の舞」が舞われるとあって、すでに座っている方がかなりありました。

参道にやってきた松明の行列は両側に向き合い、中央に通路が出来ます。手前の松明の火を跨いで鬼子が堂内に入り、続いて裸の男衆が一斉に駆け込んできます。

目の前で繰り広げられる争奪戦、物凄い怒号を迫力があり怖いくらいです。 一斉に堂内に駆け込んだ男衆は、蘇民袋を奪い合う争奪戦が始まりました。狭いお堂の中で揉み合って居た男衆は、やがてお堂から出て入り口付近で力比べになります。入り口にいた私の前で取っ組み合いが始まり、ファインダーをのぞきながらの撮影はほとんど無理になります。

皆さんも同様ですが、両手に持ち上げて上から撮影しました。今回はうまい具合に護摩木と紅白の餅を拾って満足した私です。

帰り際に見た大泉が池は氷が張り、献灯の灯りが反射しきれいでした。後日詳細を公開する予定です。