「スパイラルマグナス風車」とは、秋田県にある株式会社「MECARO」が開発し実用化された新しい規格の風車です。
以下、ネット資料を読み私なりに理解した内容を記載してみます。勘違いや間違いがあると思われますがご容赦を。
私が風車の下に行き見た感じでは、あまり風のない状態の時でも円筒が反時計回りに回転していました。最初は、あんな小さならせん状の縁で回転するのかと疑問に思っていました。資料を読み調べてなるほどと思ったことは、最初から円筒をモーターで回転させてあると言います。
モーターで円筒が回転すると、らせん状の縁にあたる空気の流れに気圧変化が生じ、円筒を動かす揚力が生じるとありました。五本の円筒に生じた揚力がまとまって一定方向に動き出し、全体が回転する仕組みのようです。詳しい説明は下記の資料からご覧下さい。(※株式会社「MECARO」のサイトより)
スパイラルマグナス・・・
世界初の方式で、通常のプロペラの代わりにらせん状のフィンを付けたスパイラル円柱翼により、風車を回します。スパイラル円柱翼が風の影響を受けると、マグナス効果により風車を回転させようとする力が生まれます。その原理を応用した、高い発電能力と安全性を持った風車です。
スパイラルマグナス風車・・・
スパイラルマグナス風車は、5本の羽根(シリンダー)をモーターで回転させ風を受けることで、ローター(中心部)が回ります。それは、マグナス効果と呼ばれる原理を使ってシリンダー(円柱)が受けた風をさらに増幅させ、揚力(上がる力・回る力)を発生させるメカニズムを使っているからです。シリンダー1本づつは小さな力でも、5本が力を合わせることで重い発電機が入った風車を回す力が発生します。
低速回転と静寂性・・・
一般のプロペラ型風車の1/4程度の低い回転数のため、見る人々に安心感を与える。 騒音レベルは、風の音と区別がつかないほど静か。回転数が遅いので、近年問題となっているバードストライク現象がおこりにくい。
発電能力と安定性・・・
平均風速6mでは、標準家庭約9軒分に相当する年間発電量30Mwhが見込める。 風速に合わせてスパイラル円柱翼を最適制御し、効率よく風を捕える高い発電安定性を持つ。 発電能力は実際のフィールドデータ(秋田県大潟村での実証実験)を基準としているので、風況、風速変動の大きい日本の特性が反映されている。
説明を読んで面白いなと思ったことは、台風等の強風時には円筒のモータ回転を止めます。そうすると、全体を回転させる揚力が生じなくなり、風車としての機能は停止するとありました。秋田県の大潟村に二基目が昨年設置され、遠野風の丘の風車は三基目だと言います。
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