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        大崎市鬼首温泉・間欠泉


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鬼首温泉・間欠泉 1 鬼首温泉・間欠泉には、今まで数回ぐらい訪れているおなじみの場所でもあります。いつ見ても、噴出するときのダイナミックな様子と、その源になる火山の威力に圧倒されます。

現地に入ったのが11月10日、11時8分のことでした。間欠泉の正面は20人以上の皆さんが待っていましたので、最初は離れたところからの観察です。弁天と名付けられた間欠泉、約10分間隔で噴き上がると言います。

11時12分、最初の噴出が始まりました。10mを越す熱湯の柱が吹き出ます。時間にして2分以内でしょうか、凄いなあと思っている内に湯の柱がすーっと引っ込んでしまいました。

私は次の噴出に期待し、正面から撮影できる場所で待機しました。その間15分ほどありましたので、間欠泉内の様子の観察です。以前に訪れたときとそれほどの違いはありませんが、すぐ目につくのがコンクリートで固められた玉乃湯です。

今は噴出していませんが、中には熱湯が湧き出し流れ出ています。ちょっと見には水の流れなのですが、触ると火傷をします。知らないで触れたら大変な事になります。特にも小さい子ども達には危険過ぎます。

待つことしばしで、次の噴出は11時29分でした。座っていたベンチの下から「ずずずん・・」と振動が伝わり、ぴゅーっと吹き上がりました。
鬼首温泉・間欠泉 2 最初に見たときよりは高さが少々不足している感じですが、優に10m以上ある熱湯の柱です。湯煙(水蒸気)がもうもうと立ち上がり、風向きのせいで山の方へと流れていきました。

最初に見たときは、熱湯の柱の先端が後ろの枯れ木を越えていました。画像から判断するに、噴き出す根元の直径は50センチぐらいはありそうです(あくまでも想定ですが)。


(※園内にある案内板より)

間欠泉
湧出年・・・・・・昭和13年
源泉の深さ・・18m
湧出温度・・・・100〜120度
PH・・・・・・・・・8.4
泉質・・・・・・・・弱食塩アルカリ温泉

鬼首温泉・間欠泉 3

噴き出す根元を拡大してみました。噴き出した直後は太いのですが、どんどん細くなっていきます。そして上から落ちてくる水滴が光を受けてきらきら輝いていました。

鳴子峡で偶然見た虹を思い出し、噴出するときの太陽の角度と方向によっては、ここでも虹が見られるなあと思いました。


間欠泉・・・

間欠泉は、火山地帯のごく一部に見られる自然が造りだすお湯の噴出です。

当、かんけつ荘の間欠泉「弁天」は、地下20mの空洞に溜まった地下水が、マグマにより摂氏130度程まで熱せられ、一部が水蒸気となりその圧力で残りの熱湯が地上に吹き出すものです。

(※頂いたチケット裏面から)

鬼首温泉・間欠泉 4

凄いなあと思っている内に、勢いがすーっと無くなり噴出が止まります。この画像は止まる寸前の様子ですが、噴き出した水滴がまだ残っている様子になります。

噴出が無くなっても湯煙がしばしの間ただよい、やがて何事もなかったような風景になります。前にいても噴出する穴は見えないと思われます。

ばら線と柵で囲まれておりますが、噴出するときは側には行けません。熱湯の飛沫をかぶりますし、風向きによっては高温の水蒸気に触れる危険があります。

10月頃だったでしょうか、鬼首地区の地熱発電所で爆発事故があり、作業中の方が吹き飛ばされて亡くなるという悲惨な事故がありました。

事故の原因は水蒸気爆発によるものでした。水蒸気爆発と言いますと、お隣福島県の磐梯山も同様でした。山体頂上部が吹き飛んで土石流となり、流れている川を堰き止めて檜原湖などを造ったと言われます。

火山国日本は風光明媚な姿を見せてくれる反面、いつ爆発するか分からない可能性を秘めています。火山好きな私ですが、常に災害が付きまとうことを心しなくては思います。