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         花巻市矢沢・胡四王神社


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岩手の蘇民祭のトップを切って、ここ花巻市矢沢地区にある胡四王神社で1月2日に執行されます。HPを作成してから何回となく訪れている胡四王神社蘇民祭です。厳冬期に実施される蘇民祭は、歴史をひもとくとかなり以前から人々の家内安全・悪病退散・五穀豊穣を蘇民将来の故事にちなんで行われているようです。

岩手の蘇民祭(岩手県文化財愛護協会編)によりますと、岩手県内では十ヵ所の神社仏閣で蘇民祭が執行されています。今まで八ヵ所の蘇民祭を撮影してきましたが、2011年にはなんとかして残りの二ヵ所を撮影したいものです。

例年にない年末の豪雪でしたので、胡四王神社の様子を見に出かけてきました。神社参道付近の道路には、小型の幟があちこちに立てられ雰囲気が盛り上がっていました。この場所は神社参道入り口の様子で、車一台が通れる狭い道路を胡四王山麓にある社務所に向かいます。除雪してあるとは言え、ちょっぴり走るのが大変でした。

画面左上の杉林の中に、胡四王神社本殿が鎮座しています。

社務所入り口の鳥居です。 狭い参道の途中に釜石線の踏切があります。踏切を渡ったところに石の鳥居と石碑が建っています。この道路を真っ直ぐ進みましたが、誰にも出合いません。

右側の家が神官さんの家でした。ここを通りすぎて進んだら、低いうなり声をあげて太ったシベリアンハスキー(紐のちぎれた番犬)が寄ってきました。

噛みつくわけでもないので、声を掛けながら進みましたがどこまでも追いかけてきます。犬の嫌いな方でしたら逃げ出しますね。私の姿を見て遠くから吠えていました。
麓にある遙拝所(社務所)正面の様子。 遙拝所(社務所)正面の様子です。昨年下見に訪れたときでしたが、神官さんとお話しして大型のポスターを頂きました。今回はどなたともお会いしていません。

正面の石段の下で、裸参りをする男衆が二列に並んで水垢離をします。今日は静かですが、二日の日はナイスショットを撮影するために混み合う場所にもなります。

予報では年末に寒波が到来するとのことです。このまま経過するならば、例年よりちょっと雪が多いのかなといった感じでした。あと五日ほどありますので、あまり降り過ぎないことを祈ります。
本殿に向かう鳥居。

遙拝所(社務所)の右側に、本殿がある山頂までの参道があります。この赤い鳥居をくぐると、頂上へ続く山腹斜面に出る急勾配の石段があります。

蘇民袋争奪戦の時は、山頂から一気に下った男衆が杉林の中に入りながらこの場所に下ってきます。

最初の石段です。これがかなりきついのです。 鳥居を過ぎたところから山腹斜面に至る石の階段です。今まで雪の石段を何回も上り下りしていますが、正直の所息切れ等がして最初に参るところでもあります。

雪が積もっているのではっきりとはしませんが、石段の突き当たりに鳥居があり、ここから山腹斜面に添って500m程進むと神社本殿が鎮座しています。

麓の社務所から、水垢離をとった男衆が猿田彦命を先頭に、松明を持ってこの石段を登ってきます。狭い石段通路ですから、撮影するために道路脇の雪の中に入って待ちかまえます。今回も同じような条件になりそうです。

麓の社務所から追いかけをしながら撮影するのは、正直の所大変です。しかし、一番の見どころは、松明を手にして石段を一歩一歩登ってくる褌姿の男衆です。

今回はどういう事になりますか、あまり荒れない天候になることを期待するところです。