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          花巻市・早池峰神社


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延々と続く杉並木と、境内入り口の山門が見えています。 早池峰ダムから15km程入ったところに、岳集落があります。集落奥の登山道脇に鳥居と石段があり、ここから杉並木を進むと境内の入り口の山門が見えてきます。

私が訪れたときは、私達以外の参拝客はほとんど見えなくて、静かな空間が一層静まりかえっていました。

それにしても圧倒されるような杉並木で、神社建立の歴史を感じてしまいます。この雰囲気が、平泉中尊寺の月見坂に似ていました。
荘厳な感じのする境内と早池峯神社本殿。 山門両側の二王様立像を見ながら中にはいると、広々とした境内になります。周囲はうっそうと茂っている杉の木立、しかも巨木ですから荘厳な雰囲気が伝わり、思わず身が引き締まります。

正面の石段を登ると本殿になります。この本殿の建立年代は慶長7年であり、製作者は大工紀州住人新右衛門、箱匠秋田住人三右衛門、三右衛門・・・と案内板に書かれてあります。

その後二回修復の手が入っているが、内陣柱とを中心とした軸組や木鼻の手法、本殿軒周りの装飾等にも、慶長期の堅実な力強い手法が残されており、意匠も素朴ではあるが優れている。
珍しい子連れの狛犬です。 境内の両側には狛犬が一対置かれてありました。あれれと思ったのは、向かって右側の狛犬の足の上にちょこんと小さな狛犬が乗っていたことです。

今まであちこちで数多くの狛犬を見ましたが、子連れ狛犬は始めて見ましたので紹介します。


早池峰神社の由来

早池峯神社は大同2年(807年)、田中兵部(たなかひょうぶ)・始閣藤蔵(しかくとうぞう)の両名が、山頂に姫大神(ひめおおかみ)を祀ったことに始まる。

正安2年(1300年)、越後の住人阿闍梨円性(あじゃりえんせい)が天下の霊地あると此の地に止まり、一宇を建立「早池峯大権現」と崇め奉った。

慶長13年(1609年)、南部利直公巡視の際参拝し、社領百五十石を与え領内海陸総鎮守府として帰依が厚かった。(※現地の案内板から)


ひっそりとしていた神楽殿、祭りの時は周囲は神楽フアンで埋め尽くされるそうです。 境内の端にひっそりとあった神楽殿です。正面の幕を中心にして、周りが全部開いています。私は思わず、ここで早池峰神楽が盛大に演じられるのだなあと・・・、その様子に想いをはせました。

例大祭は八月一日とのことですが、この日は日頃静かな岳集落に神楽フアンが全国からやってきます。神楽殿の周囲は満席の状態になり、しかも、宵宮と本祭りで延々と神楽が披露されるそうです。

私も機会があったら、この場所での早池峰神楽(岳神楽・大償神楽)を間近に見てみたいと思います。