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location:uchinome.jpトップ>2007年ほっづぎある記>釜石大観音 |
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過日のことですが、ほっづぎある記のページをご覧になった仙台市にお住まいのKさんからメールがありました。Kさんからのお便りによると、戦時徴用船生き残り船員の方で太平洋戦争戦役の生き証人とも言える体験の持ち主であると伺いました。
大阪商船(現在の商船三井)所属、総屯数:6,916トン、全長:137m、幅:18m 昭和20年1月22日竣工して2ヶ月経過せぬうちの3月10日釜石沖で雷撃を受けて沈没、乗船者と乗組員70名が戦死した悲劇の船。3月4日東京港を出帆、海軍の指示で単独で室蘭まで航行する途中であった。事故報告書末尾の記述に大阪商船側の痛恨の念が込められている。 「水中聴音機、電波探知機など各々其の性能にして充分ならず、以て多数船員並びに船舶資材を海底の藻くずと化せしむる。本邦科学界の貧困をものがたるといえども、沿岸地帯の哨戒も亦やや欠くる嫌いも無きにあらず、遂に本船の如き悲惨事を惹起す。若きそれ天晴れなる戦死と言わんか、否、更に生還を得てますます邦家の為に献身せん事こそ吾等船員は願うなり。こい願わくは、これら船員功績を暗冥の内に葬らず、大いに社会に称揚するは勿論彼等遺家族に対して酬ゆるに欠くる処なく、これを期して以て忠霊をして在る処に迷わしめざらん事を希望す。」 『商船が語る太平洋戦争』編者 野間 恒より抜粋 |
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