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         紅葉・毛越寺遣り水


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遣水付近の様子です。 常行堂西側にある遣水の水口からの全貌です。今は水量があまりないのですが、この水が大泉が池に流れ込んでいます。中央部に僅かに大泉が池が見えます。

遣水の周囲は竹のフェンスがあり、立ち入り禁止になっています。

昨年同時期に来たときは、池には平安当時の面影を偲ばせる龍頭鷁首の船が二艘浮かんでいましたが、今年は整備に出したのでしょうか、その優雅な姿がありませんでした。
遣水の水口付近、ここから水が流れ出します。 この遣水は、庭園の発掘調査中に往時の姿のまま発見されたもので、遣水の遺構は奈良の宮跡庭園を除いては例が無く、平安時代の遺構としては唯一のものである。

遣水は池に水を取り入れる水路であり、玉石を底に敷きつめ、流れには水越し、水切りの石、その他水の曲がり角や池への注ぎ口に石組を配するなど、平安時代の「作庭記」の様式を余すところなく伝えている。その美しい流れとせせらぎは浄土庭園に風雅な趣を添えており、「曲水の宴」の舞台ともなる。

(※現場の案内板から)
色とりどりの紅葉がきれいでした。 2005年のことですが、私も最前列に座り延々と繰り広げられる「曲水の宴」を食い入るように見ていました。

6月中旬頃だったと思いますが、 この流れに盃を浮かべ、流れに合わせて和歌を詠みます。また延年の舞も舞われ、平安時代の貴族の優雅な遊びが再現されます。
遣り水下流から水口方面を望みます。

遣水の流れに落ち葉が浮かんでいますが、流れていくくらいの水量がありません。色づいた落ち葉が流れる様は、それなりに風情がありますが・・・。

今は閑散としたのどかな紅葉風景ですが、1月20日の常行堂二十日夜祭の時は凄い人出で賑わいます。遣水も凍結し雪が積もっていますが、櫓状に積まれた薪に火が点けられます。

松明を持った裸の男衆が、平泉駅から松明をぶつけ合いながらここまで歩いてきます。間もなくそんな時期になります。

11月20日のテレビのニュースで、毛越寺の正月準備の様子が放映されていました。本堂の前の紅葉に、しっかりと雪が積もっています。紅葉と雪、それなりに風情がありますが、やっぱり紅葉は雪があってはいけないのです。

大泉が池のほとりを歩いていたら、本堂で仏前結婚式を挙げたと思われるご両人が歩いてきました。これから新しい人生を歩むお二人に、紅葉の例えはまだまだ早すぎると思いましたが、紅葉と白無垢の花嫁は絵になりました。がっちり目線を頂きました。