天気は良かったが、風が強くなった昼時のことでした。昼食をとりながら外の様子を見ていたら、目の前を通り過ぎていく茶色の犬(?)が目に入りました。家の周りには野良ネコが多いのですが、野良犬はほとんど居ませんし見たことがありません。どこから来たのかなと見ていて気がつきました。顔が細長く、尻尾がほうきのようにぶっといのです。
「うーん、もしかしてキツネ??」そう思った私は、とっさに側にあった息子愛用のカメラを持ち出しました。このカメラには月を撮影するため、常時300mmレンズに三倍のテレコンバーターがついています。テレコンを取り外して早速追いかけたら、庭を通り過ぎて隣の家の方に行こうとしていました。
隣の家の方に行き見つけたのですが、私の姿に気がつき我が家の方に戻ったようです。家の前には竹林がありますが、中で何かをつついています。そっと近寄りレンズを向けたのですが、肝心の顔がよく見ません。そのうちに近づいた私に気がつき逃げ出しました。こうなると仕方がないので、ファインダーに何とか捕らえながらシャッターを切りました。たった5コマほどですが、何とか撮影したのがその時の様子です。庭のアスファルトを飛ぶようにして裏の方に逃げていきました。
キツネとの遭遇はしばらくぶりのことです。平成五年山田町の学校に勤務していた頃、日中でも校庭で見かけることがありました。その時の様子を想い出しながら、ふと思ったのはキツネの色でした。尻尾の先が少し黒いのですが、きれいな茶色の身体を思いこんでいましたのであれれ、本当にキツネなのかなと思ったわけです。しかしキツネ独特の細長い顔が忘れられなかったのです。
一コマ目がその時の後ろ姿で、よく見たら尾のつけ根の毛が無くなり怪我をしているようでした。ぶっとい尻尾は野良犬や飼い犬では見られません。
二コマ目はピンぼけ気味ですが、ほぼ横顔の様子です。ここだけ見ると犬とあまり違いがないのですが・・。
三コマ目は、慌ててアスファルトの庭を逃げていくときの様子です。前足が地面から浮いていますので、結構速い動きでした。
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