昆虫の表情に戻る


          ヒメギフチョウの羽化


ウチノメ屋敷 レンズの目 自然の表情 暮らしの表情 ウチノメアーカイブス


location:uchinome.jpトップ>自然の表情>昆虫の表情>ヒメギフチョウの羽化

 サイトマップ


例年ですと4月20日過ぎ、北上市展勝地付近でカタクリの花が咲き乱れ、その頃に春の使者とも例えられるヒメギフチョウが見られています。私はこの頃になるといつも出掛けて見ていますが、日だまりの道路上をひらひらと飛んでいます。それを狙って追いかけるのですが、写真撮影は大変でほとんど自然の状態では撮影できていません。

昨年の6月15日の事でしたが、偶然発見した最終令の幼虫10匹がサナギになり、何とか羽化の瞬間を見たいと言うことで大切に保存していました。今年は桜の開花予想が早いというので、いつもの年よりも気に掛けて保存容器から取り出していました。

4月4日のことでしたが、何気なく見たら動いているものがありました。本当に早い羽化でした。それから部屋に持ち込み、マクロレンズとストロボを使いかなりのコマ数を撮影しました。結論から言いますと、10匹の越冬サナギの内9個が羽化をし、完全な蝶の姿になったのが5頭であり、翅の伸びが不完全なのが4頭ありました。最初の羽化が始まって今日で8日目になりますが、現在4頭が元気に生きています。



サナギの画像ですが、最初のものが木の葉にしっかりと糸で固定されたサナギです。この状態で越冬しています。

中央の画像はこれから殻を破って出る寸前の様子と、サナギから出たものの翅が出切れなかった状態のものです。

最後の画像は、きれいにサナギから出た抜け殻です。
ヒメギフサナギ 1 ヒメギフサナギ 2 羽化直後のサナギの殻


サナギの測定をしてみました。スケールの1目盛りは1mmです。真上からの様子、真下からの様子、側面の様子ですが、殻の表面の模様から折りたたまれている翅の様子が分かると思います。
サナギ上から見た様子 サナギ下から見た様子 サナギ横から見た様子


サナギから出たばかりの様子です。チョウと言うにはほど遠い、イモムシ(?)に小さな翅がある状態ですばしこく動き回っています。知らないでいたらカーペットの上を動いていたり、私の指の上を動いていました。
羽化直後 1 羽化直後 2 羽化直後 3
羽化直後・指に乗る  羽化直後・カーペットの上  


翅を伸ばす場所を探して動いている様子です。気に入った場所が見つかるまで、本当にあちこち動いていました。気に入らないとぽとんと枝先から落ちてしまい、慌ててつかんで止めてやらなければなりません。最後に止まる場所は、ほとんどと言えるくらい枝の先端部でした。そして翅の伸ばしの段階に入っていきます。
足場を探す 1 足場を探す 2 足場を探す 3
足場を探す 4 足場を探す 5 足場を探す 6
                          翅を伸ばすへ →