昆虫の表情に戻る
アシナガバチの羽化
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
location:uchinome.jpトップ>自然の表情>昆虫の表情>アシナガバチの羽化 |
サイトマップ |
![]() |
例年にない暑い夏、猛暑と言うよりも一時的には酷暑とも言える最高気温を記録した奥州市江刺でした。一時的には降雨状況も凄いことになり、その後はかんかん照りの毎日です。家の回りの草も今までにないくらい成長が早く、草刈りが追いつきませんでした。 アシナガバチは、スズメバチ科アシナガバチ亜科に属するハチの総称。 ◎種類・・・ ◎代表的な種類・・・
巣の材料はほぼ同じ。構造は、スズメバチの巣は外皮があるのに対しアシナガバチはそれがない。また、多くのス ◎性質・・・ |
アシナガバチの巣をじっくりと見ると・・・ |
アシナガバチの子育て・・・ 冬を越した母バチは、4月ごろ単独で、直接日光や雨にあたらない、風当りの少ない場所を選んで巣をつくり始める。巣は六角柱状の部屋を並列して下に向けて束ねた巣板で、古い木材の繊維を集めて唾液(だえき)で練ってつくられたものである。各室に1卵ずつ卵を産み、アオムシなどをかみつぶした食物を随時与えて育てる。 初夏のころ最初の幼虫が成虫になるが、この新成虫は小形の卵巣が十分に発育していない雌で、働きバチとよばれる。働きバチが羽化し始めると、母バチは産卵と育仔(いくし)に専念するようになるが、そのころから盛夏にかけて巣は急速に大きくなる。巣の中の個体間には順位があって、母バチはつねに最上位を占め、働きバチのなかでは、一般に早期出現者が上位を占めるといわれている。 初秋には、雄バチと、翌年まで生き残る雌バチとが現れて、巣は解散する。交尾を終えた雄バチはまもなく死亡するが、雌は冬季もそれほど温度の下がらない場所を選んで越冬する。 アシナガバチの成虫が巣の中にいる幼虫に与える餌は、イモムシの肉を丸めた肉団子です。成虫はイモムシを見つけると、その場で器用に皮をむいて解体し、内臓や硬い所を取り去って肉団子にして運んで来ます。アシナガバチの存在はイモムシたちにとっては脅威で、一度見つけられたらまず逃れることはできません。 肉団子にされたイモムシは巣に運ばれますが、すぐには幼虫に与えられず、巣で待っていた他のアシナガバチに渡されて、さらに細かく柔らかくかみ砕かれて幼虫に与えられます。世話をされる幼虫は成虫から食べ物をもらうばかりではなく、口元から成虫の食べ物になる栄養価の高い液を出して成虫に与えます。この幼虫が成虫にプレゼントを与えるという行動はアシナガバチとスズメバチにしか見られないそうです。 ネット資料でアシナガバチの生態を調べると、今まで知らなかった色々な発見がありました。エサとなる昆虫類の幼虫は、作物を育てる農家にとって最大の害虫である虫達の幼虫です。そんなことを思うと、気軽にアシナガバチの巣を危ないからと駆除するのは考えものです。幼虫たちの天敵とも言えるハチの仲間ですが、人家の近くに巣を作り私達の生活の妨げにならない限り、そっとしておくのが自然の摂理にかなうなと思います。 |