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         奥州市水沢区・黒石寺


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おなじみの黒石寺の看板です。今回も何にかの方がお参りに来られていました。他の所に比べると紅葉は余りないのです。でも探してみました。

岩手の紅葉シリーズを手がけてから気になっていた奥州市水沢・黒石寺です。昨年は曹洞宗の古刹「正法寺」を訪れましたが、ここ黒石寺の境内は杉と松の古木があるのですが、肝心の紅葉する樹木はあまり見あたりませんでした。
古い土塀に囲まれた庫裏の庭園には、きれいに紅葉している樹木が見受けられますが、ここは勝手に立ち入ることが出来ない場所です。

しかし、撮影題材には事欠かない黒石寺です。蘇民祭の時に水垢離をする川の畔や、「ジャッソー・ジョヤサ」の掛け声で登る「本堂と妙見堂」を訪れてみました。



二月の蘇民祭で、水垢離の場になる「瑠璃壺川」のほとりです。通路全体が落ち葉で敷き詰められていました。水垢離をする場の崖っぷちには土嚢が置かれてあります。やがてここには雪が降り積もり、白一色の神聖な場所へと変わっていきます。今は穏やかな沢の流れと言えます。
奥の方に庫裏が見えています。この中には入られません。 水垢離の場 1・・・上から見下ろした様子。落ち葉で一杯でした。
水垢離の場 2・・・ここの川を堰き止めて水溜まりを作ります。土嚢が側に置かれてあります。 水垢離の場 3・・・水垢離場から見上げた様子です。上の階段から、角灯を持って降りてくる場所です。


参道入り口から右に入る道を進むと古い土塀があり、ここにはきれいな彩りの木々が見られます。杉の木立の中で光線が行き渡らない空間ですが、歴史を感じさせる古い土塀との対比がきれいでした。庫裏の入り口付近には、立ち入り禁止のロープが張られてあり遠慮しました。
庫裏に向かう通路。 奥の方に土塀が見えています。
きれいに整備されている庫裏の入り口方面。歴史の重みを感じる土塀との対比が良いのです。 庫裏の方から本堂を望みます。この空間も静寂さがあり雰囲気がとても良いのです。


蘇民祭が行われるおなじみの黒石寺本堂です。今は誰も居ない境内ですが、落ち葉を集めて焼いている方が居られました。よく見たらこの寺の住職さん(女性)です。撮影しながら側に行き挨拶をしました。「境内のお掃除は大変ですね・・」と声をかけたら、「私一人しか居ないので仕方ないのです・・」と返事が返ってきました。

今年の蘇民祭は、ポスター騒動等で一躍注目を浴びました。私も撮影に来ていたので、「今年は大変でしたね」と言ったら、「土日でないからたいしたことありませんよ、むしろ寒さが大変だったのでは・・」とのことでした。

それにしても、一人でこの広い境内の落ち葉を集めて焼くのですから大変だと思います。ここでは紅葉よりも、境内をお一人で管理されている住職さんの姿を紹介してみました。
黒石寺本堂 1・・・人影のない境内では落ち葉を焼いていました。 黒石寺本堂 2・・・本堂内部から正面の参道を望みますが、杉の木立だけなのです。
黒石寺本堂 3・・・誰も居ませんが、蘇民祭の時はこの場で争奪戦が行われます。柱の間にお掃除している住職さんを入れてみました。 黒石寺本堂 4・・・一人なので仕方ないのですとお話しされていましたが、広い境内ですから本当に大変そうでした。


本堂の西側を通り、妙見堂への石段を登りました。妙見堂の周辺は色づいたカエデが真っ赤になっています。ここからしたには逆光線の中に本堂が見えます。真冬の蘇民祭ではここが難所でもあり、三回のお参りが繰り返される場所です。

深まる秋の穏やかな日です。来年二月の蘇民祭にはまた来なくては、そんな想いで参道を歩いてきました。
妙見堂 1・・・手前の石段を登るとお堂があります。 妙見堂 2・・・このお堂の前を通り下ります。境内では一番高いところになります。
妙見堂 3・・・逆光線で色鮮やかでした。 妙見堂 4・・・上から見た本堂の屋根。