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秋田県側にある大深沢展望台付近はアスピーテラインのほぼ頂上部にあたり、少々の高低差がありますが展望の開けた高原になります。夏場ですと車道脇をゆっくりと歩けますが、雪の回廊が見られる時期は路側帯がほとんどなく歩くことは無理です。この付近には駐車スペースが二カ所あるのですが、今回は雪に埋もれていてもう一カ所は何処にあるのかすら分かりませんでした。

大深沢展望台から程なくして、岩手県側にある八幡平山頂レストラン・有料駐車場に着きます。雪の回廊見学の車が来るようで営業中ですが、私は通過するだけで他に目的がなかったので利用しません。横目でちらりと眺めて少し下った場所にある一般駐車場に入りました。ここで大休止ですが私以外には止まっている車もありません。閉鎖まで30分を切っていますので、皆さんはほとんど麓に降りたのだと思われました。

雪の回廊の見せ場は岩手側にあると私は思います。その理由として、アスピーテラインがかなりの急傾斜に近い山の南斜面を削って車道が造られているからです。ですから4月17日の開通当時は、高いところで8mを超す雪の壁の中を走ることになります。一番の見せ場が、山頂部から茶臼岳あたりまでの延々と続く雪の壁と言えそうです。可能であれば車道を歩いて撮影したいところですが、この時期はほとんど不可能ですし事故に遭遇します。

頂上レストハウスをしたから見上げた様子。 岩手県側にある八幡平山頂レストラン・有料駐車場を通り過ぎて、少し下った場所にある道路脇の一般駐車場に入りました。

上の建物が山頂レストランです。八幡平の頂上へは、頂上に車を止めて2k程歩かなければなりません。頂上と言っても高いところがあるのでなく、丸太を組んだ場所に盛り土をしてあるだけです。

まだ頂上の場所までは軽装では行けないと思われます。
斜面の奥には頂上までの通路があります。

一般駐車場から山頂レストランまでの歩道が造られているようです。道路脇標識の下には、200m先樹海ラインの表示と、17:00〜8:30までの夜間通行止めの表示がありました。(※樹海ラインは、私が通った日に開通しましたが、時間の関係で今回は見送りました。)

この駐車場の木々の間から、岩手山の姿が見られます。駐車場はまだまだ大量の雪があり、これから時間をかけて溶けていきます。

道路標識と夜間通行止めの表示。 一般駐車場で無料スペースになります。まだ3m位の積雪があり麓が見えません。

一般駐車場からの道路両側はまさしく雪の回廊で、平均でも3m以上はありそうです。かろうじて路側帯の白線が見えているだけです。順光線だったので、車のガラス越しですが反射がありませんでした。

天応に恵まれたので、前日に降った雪が木々を覆い樹氷のような感じにも見えています。雪の壁が垂直に削られ、何層にも積もったような跡さえ分かります。
そそり立つ岩手側雪の回廊 1・・・一番の見せ場に入ります雪の壁という表現がぴったりです。
そそり立つ岩手側雪の回廊 2・・・この場所を少し行ったところになだれ注意とありました。しかし上から雪が滑られたら逃げられません。 この場所が一番迫力のあるところでした。本来ならば道路を埋め尽くして平らになっている部分です。緩やかな斜面に見えますが、気温が上がり溶け出すと一気に崩れ落ちる場所になります。

下の画像ではっきりしますが、雪崩注意の標識と片側だけの交互通行でした。係の方は本当にご苦労様です。私達のように楽しみで走るのど違い、雪崩から車を守って下さるのですから感謝の極みでもあります。
そそり立つ岩手側雪の回廊 3・・・対向車がないのでゆっくり走り手持ちで撮影です。 そそり立つ岩手側雪の回廊 4・・・ここは午前中に雪崩があり通行止めになった場所でした。案内の方がおり片側通行でした。
そそり立つ岩手側雪の回廊 5・・・交通整理の方が見えています。 そそり立つ岩手側雪の回廊 6・・・何処までも続く雪の回廊です。走っているのは私の車だけ、贅沢な話です。
そそり立つ岩手側雪の回廊 7・・・雪の壁の高さもかなりありました。 最大の難所を過ぎ、黒谷地(ここは高山植物のお花畑のある場所)を通り過ぎると、両側にある雪の回廊がどんどん低くなってきます。南側の回廊が途切れて、木々の間から岩手山が見えるようになります。
そそり立つ岩手側雪の回廊 8・・・やっと壁の高さが低くなりました。正面の岩手山がきれいでした。 この先が「源太岩」と言う岩場になります。なだらかな斜面の岩手山(盛岡市から見て裏側になりますが)が見えてきます。丁度大きなカーブになる場所に、数台が止められる駐車場所があります。


今回、秋田玉川温泉側から入ったため、アスピーテライン山頂部手前から遠くに見える岩手山を見ながら走りました。
何回も書きますが、私がいつも見ている岩手山とは違い片富士の斜面が反対になります。一般的に裏岩手と言いますが、ここで生活して皆さんにとっては私が見ている方向が裏なのかも知れません。あえて裏岩手と表現したことをお許し下さい。

盛岡側から見たのどかな様子とは違い、火山そのものの荒々しさを見ることが出来るのが裏岩手の特徴です。ここでは大深沢展望台からの画像と、源太岩駐車場からの画像でまとめてみました。
大深沢展望台からの岩手山 1 大深沢展望台からの画像です。下の画像は望遠レンズによる撮影で、旧外輪山南側が奥に見え尾根状に見えています。学生時代にはこのコースを歩きました。

鬼ヶ城コースと呼ばれる岩場のアップダウンで、苦しくて大変でしたが展望が素晴らしかったことを思い出します。

頂上から繋がる北側の外輪山と南側の外輪山の間に、旧火口湖に水が溜まったお釜湖があります。そこで飯ごうを使い米を煮ましたが、芯が硬い半煮えの状態だったことを思い出します。
大深沢展望台からの岩手山 2 大深沢展望台からの岩手山 3

源太岩駐車場からの岩手山 1 アスピーテライン最後の展望場所(岩手側から来ると最初の展望場所)から見た岩手山です。ここまで来ると岩手山は手の届くような場所になります。

望遠レンズ画像では、山頂から堆積している瓦礫が分かるようですし、このコースから登る登山口もあります。学際時代の登山コースは滝沢側から登り、頂上を経てそのまま戻るか、または網張り側から登り鬼ヶ城尾根を経て頂上に行き、お釜湖まで降りるコースだったなあと五十年以上前のことを思い出しています。
源太岩駐車場からの岩手山 2・・・岩手山の頂上が見えますし、厳しい冬山の表情です。 源太岩駐車場からの岩手山 3・・・北側の旧外輪山、かなり険しそうです。
源太岩駐車場からの岩手山 4 松尾側から見える旧外輪山で尾根状に見えています。この場所を通れるのかは分かりませんが、切り立った尾根であり立ち入りは出来そうにもありません。

今まで何回もアスピーテラインを走っていますが、くっきりとした画像は初めてのことになります。雪に覆われた岩手山には、学生時代に一回だけ登ったことがあります。たまたま天気が良かったので、大変でしたが素人の私でも登ることが出来ました。その時撮影したネガがあるのですが、がっちりとカビが生えていて使えそうもありません。

もう一度岩手山に登りたいと思いつつ、身体が動かなくなるのが分かりますので断念です。本当に残念なのですが仕方ありません。
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