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        奥州市江刺区・トコトン水車


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家から30分ほど走った、江刺区米里・中沢地区にある水車です。この場所は種山高原の麓にあり、いつも側を通りながら訪れたことのない場所でした。たまたまですが、この頃開発された湧き水「黄金延命水」への通り道になっていて訪れたものです。

現場にある説明看板によると、明治十年頃に建築されたが、近代になってより便利で効率的な動力源が普及したことにより衰退し、昭和四十年頃から使用されなくなり老朽腐食してしまった。しかし、地域に水車を保存したいと言う熱意により、平成16年春に保存会を結成して再現復旧されたと言います。

おぼろげな記憶ですが、再現された「トコトン水車」の名前は報道されたこともあり記憶に残っていました。

かなり大きな水車小屋と言いますか、作業用の茅葺きの建物 かなり大きな水車小屋と言いますか、作業用の茅葺きの建物です。この方向からは水車は見えていません。軒下に水車を分解した一部が残っていました。

この脇の道路を通り過ぎると、家の道路脇の方に水車が見えてきます。残念なことに水路に水がありますが、がっちりと堰き止められており流れてはいません。

よく見ると家の中に水車が置かれ、作業用の臼等の場所ははっきりとはしません。もちろんですが、側に行ってのぞいても見ませんでした。
水車に向かって水路が続いています 間口五間、奥行き三間の小屋と言うよりも家です。
水車小屋の南側の様子 大きな木の柱に「トコトン水車」と書かれてあります。水車小屋と言うよりも、水車と作業場が一体化した大きな家だと思います。

水車の側に大きな幟が掲げられてあり、「中沢トコトン水車 地元で生産 地元で消ひ 挽きたていちばん 奥州・江刺・米里」と書かれてありました。
軒下にある由来の看板 軒下にある由来の看板です。抜粋で紹介します。

この水車は、明治十年頃建築したものである。建築当初は、挽き臼一基に篩い付き、米麦用八基あり、それぞれ木製の歯車で連結するという往時では極めて精巧な造りで、他に類を見ない水車である。

しかし、昭和四十年頃からこれらの作業はより便利で効率的な機械の普及により休業となった。その後修復されたが、使用することがないまま老朽腐食してしまった。

平成十六年春に、朝倉冨治氏の水車保存への熱意により保存会を結成し、江刺市、米里地区民有志等各位のご協力により再度復元したものである。

かやぶき屋根の上に根付いたオニユリの花 かやぶき屋根の上に根付いたオニユリの花は、いかにも古民家の面影を伺わせます。私もこの風景が好きで探しますが、茅葺きの古民家はどんどん姿を消しており、遭遇することは希になります。

この水車に限らず、普段は停止状態でもイベントのある時は水を流し運転することがあります。もし、機会があれば実際に運転している状態を撮影したいものです。