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            青笹・荒神神社


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たわわに実った稲穂と荒神神社、のどかな風景です。

荒神神社(アラガミジンジャ)・・・

遠野市青笹町に鎮座する小さな茅葺きの神社です。田んぼの中にほっこりとその姿を見せる荒神神社。茅葺き屋根の小さなお堂には権現様が祀られ、稲穂の成長を静かに見守っています。この権現様が隣の地区にある権現様とケンカして、片耳をかじり取ったという言い伝えがあります。


平成22年に入ってから、遠野らしさの原風景を求めて出かける事が多くなっています。そのきっかけは、平成19年度から始まった遠野遺産の資料をいただいたことにあります。平成22年3月現在で、リストに上がった場所は99ヵ所になります。資料をじっくりと見ていると、出かけて撮影したいなと言う気持ちになります。

この荒神神社は、火渡の石碑群と同様に遠野らしい原風景と言うことでかなり有名になっていると言います。遠野市の近くにいる私は、ほとんど気がつきませんでした。江刺の家から遠野市や釜石市に向かう時、田瀬ダム湖畔の道路脇に「ようこそ遠野路へ」と題した大きな看板があり、そこに画かれている風景が「荒神神社」でした。今まで通っている道路(R107)なのですが気にも留めないで走っていたのが悔やまれます。

荒神神社と周囲の四季折々に見せる風景を求めて、私の遠野参りが続きそうです。



5月21日・・・

家の周囲では田植えが終わりました。水を張った田んぼに映る古ぼけた茅葺きの神社を撮影するために現地を訪れました。釜石市に向かうR283青笹地区からちょっと入った所にあり、最初に出かけたときは探すのが大変でした。

隣の田んぼは田植えが終わっていましたが、丁度茅葺きの葺き替え工事の最中で、田んぼにも水が入っていませんでした。この時は今年は休耕田になるのかなあと思ったくらいでした。

葺き替え工事は本格的なものであり、現場の様子から全面葺き替えかなあと思いました。四人ほどの葺き替え職人が屋根に上がり、茅の上に横に置かれた長木を足場にして作業をしています。軒先の方から茅を組み込んで固定していきますので、多分神社の中にも作業をする方が居るはずです。

我が家の母屋も茅葺き(今はトタンを架けていますが)ですので、作業の様子は懐かしくなり見とれていました。

屋根の葺き替え作業 1 屋根の葺き替え作業 2
屋根の葺き替え作業 3 屋根の葺き替え作業 4


田植え後の神社 1 6月6日・・・

快晴に恵まれた初夏の日、田んぼの水面に映る神社の様子を求めて出かけてきました。

すでに田植えが終わり、田んぼと神社の対比が素晴らしく見とれてしまいました。風はないのですが水面に浮かぶ藻のような物があり、きれいな水鏡にはなりません。

最初の画像は、超広角レンズで低いアングルと苗に接近しての撮影です。二コマ目からは道路からの俯瞰撮影になります。
田植え後の神社 2 田植え後の神社 3
田植え後の神社 4 撮影する場所によっては、背景に民家や電柱が写り込んできます。道路からの撮影ですが、神社以外に建造物のない方向を見つけて撮影しました。

昔の人達も同じ情景を見ていたのかなあと思いますと、原風景という言葉がぴったりします。欲を言うならば、葺き替え前の崩れかけた茅葺きならば最高ですが、勝手な言い分になりますね・・。

田植え後の神社 5 神社に向かって右側(北側)に移動すると、民家への通路があり田んぼの方へ移動することが出来ます。畑の横を通りますので、畑に入らないように気をつけて狭い通路を移動します。

やっと水面に映る神社の様子が見えてきました。ほとんど風がなかったのですが、くっきりとした水鏡画面にはなりません。
田植え後の神社 6 畑と田んぼの境目に空き地があり、古い墓碑がありました。神社と墓碑の対比、思わず良いなあと思いながら正面に廻ってびっくりです。

なんと、正面には戒名が刻まれてあり天保二年と書かれてありました。あれれ、他家の墓地に勝手に入り込んでしまったようです。思わず手を合わせて拝み、失礼をお詫びしました。

我が家にも屋敷裏に300年前の古墓があります。何処の家にも屋敷内に墓を造り、先祖を身近に拝んできていた時代がありました。多分この場所も近くの民家の墓だと思われます。
田植え後の神社 7 墓地から真っ直ぐ畦道を進むと、北側正面から神社を見る角度になりました。なんと、ここだけが澄み切った水面になり、目の前に神社が逆さに映っています。

この場所で撮影していたとき、周囲には誰もおりませんので撮影の妨げになりません。色々なアングルと方向を見つけて撮影しました。

下の画像は神社の後ろの畦道を歩き、反対側から見た様子です。この方向から見ると、北にそびえる早池峰山が見えてきます。
田植え後の神社 8 田植え後の神社 9


実りの秋と神社 1 9月4日・・・

例年にない好天で、早くも稲刈りが始まりそうだと言うことで訪れました。空模様の移り変わりもありましたが、秋晴れの下に見せた稲穂がたわわに実っています。

いつもの通りに道路から撮影した後、田んぼに下りて稲穂に超接近です。そして神社の回りをぐるりと歩いてみました。
実りの秋と神社 2 実りの秋と神社 3
実りの秋と神社 4 道路から見た神社の様子です。周囲は一面の稲穂、最初の解説にもありましたが、稲穂の成長を静かに見守っています・・・、この言葉がぴったりでした。

実りの秋と神社 5 前回と同様に、神社の周囲をぐるりと歩いての撮影です。周囲の田んぼはまだ稲刈りは進んでいませんが、その内にこの場所にもコンバインが入り刈り取られていきます。
実りの秋と神社 6 実りの秋と神社 7
実りの秋と神社 8・・・どこかにトンボが写っています。 画像処理をして気がつきましたが、偶然でしたが青空をバックにトンボが写り込んでいました。このままではどこにいるかはっきりしませんが、拡大画面では見えてきます。

※この時は間もなく稲刈りが始まると思ったのですが、9
  月10日頃から天候不順になり毎日という位雨降りが続
  きました。

  我が家の周辺でも稲刈りはほとんど進んでいません。
  毎日の雨と穂が重くなったせいでしょうか、かなりの田
  んぼで倒伏状態になっています。結局の所、例年よりも
  稲刈りが遅れることになりそうです。困ったことです。

荒神神社を見下ろす現場に着いたら、腕章をして取材をしている新聞社の方とテレビカメラの方がおりました。挨拶をしたら、「これからここをサイクリング団体の方が200名以上走りますよ・・・」とのこと。丁度この場所が休憩場所になるとのことでした。偶然とはいえナイスタイミングでした。

記者の方からサイクリング大会の資料を頂き、この場をお借りしてお礼いたします。サイクリング大会の様子は、翌日の地方紙の記事になっていました。

第46回東北サイクリングフェスティバル in いわて・遠野・・・

「永遠の日本のふるさと 遠野へ」と題して開催されたサイクリングフェスティバル、コースが三つあり、オシラサマコース(約60km)、かっぱコース(約45km)、バスコース・・・
となっていました。新聞報道によると、参加者は300名ほどになっていたようです。

参加者の年齢も色々であり、私と同年代の方も見受けられましたし、使用する自転車も様々でした。しかし、青空の下を軽快に走る皆さんの表情はさわやかでした。この場所で休憩し体調を整えて次の場所へと移動していきました。

サイクリングフェスティバル 1 サイクリングフェスティバル 2
サイクリングフェスティバル 3 サイクリングフェスティバル 4