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       2011花巻市石鳥谷・たろし滝


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見事に成長したたろし滝です。

岩手の冬の風物詩の一つとも言える、花巻市石鳥谷町にあるたろし滝です。岩手の方言で「たろし」とはつららのことを言いますが、ここ石鳥谷町の葛丸渓流の山麓から流れ落ちる沢水が凍結し巨大なたろしを造ります。

石鳥谷町では、先人達の経験に裏付けられたデータにより、たろし滝の太さと作況指数に相関関係があると言い伝えられています。一般的にはたろし滝の胴回りが太いと、その年の米の作況指数も良くなっていると言えそうです。

私もたろし滝のことを知ってから、毎年2月初旬に現地を訪れて撮影してきました。何故ならば、2月11日が現地の皆さんが集まり測定会を開催するからです。今年も測定会前に現地入りと思いましたが、豪雪と寒気が厳しく現地入りをためらっていました。

例年のことですが、地元「大瀬川たろし滝測定保存会」の皆さんが、事前に滝までの斜面にロープを張り、斜面の雪を踏み固めて通路を造ってくれます。分かっては居たものの、豪雪の山道を車で入るのに気後れした私でした。2月11日に測定会が行われ、その時の様子がテレビで報道されました。県知事が現地を訪れ、「根元の太さは5.68m」と宣言していました。

その後天候が良くなったので、2月14日に現地を訪れてみました。駐車場に置けないくらい位の人出があり、想いは皆さん同じでした。今までの私の記録から、2006年崩落無し、2007年崩落、2008年崩落無し、2009・2010年崩落となっています。

報道によると、今回の5.68mは1998年の6.3mに次ぐ大きなたろしだと言います。昨年の猛暑、そして今年の厳寒と豪雪、果たして今年の天候はどのように推移するのか気になります。

いつもの撮影とは違い、11日に多くの観客が現地入りをし斜面のあちこちが踏み固められています。今までの私は限られた場所からしか撮影できなかったのですが、今回は以前よりも正面、左右と寄ることが出来ました。

前回までとは違い、大きな画像で掲示しテキスト文も最小にしてあります。


おなじみの仮設の橋です。 川を渡る・・・

駐車場から階段を下りて渓流の畔におります。

おなじみの仮設の橋です。ここを渡って対岸の斜面に向かいます。

夏の時期には橋がありません。

頑丈な仮橋です。 足場鋼管を使用し、通路には網鉄骨が敷かれた仮設の橋です。

頑丈に造られていますので、安心して渡ることが出来ます。
冬の葛丸渓流です。 おなじみ冬の葛丸渓流です。水深はそれほどではないのですが、仮橋が無ければここをこぐことになります。

斜面を登ります 1 斜面を登る・・・

雪の積もった斜面を踏み固めて、階段状に造られた通路です。

それほどの勾配ではありませんが、通路は圧雪状態で滑りやすくなっています。

太いロープが上まで張られてありますので、しっかりと捉まって歩くのが原則です。

斜面を登ります 2 ちょっぴりあえぎながら3分位歩くと、正面にたろし滝が見えてきます。

ここからはほぼ直線通路になりますが、かなり滑るようです。

間違って通路でないところに入ると、50センチ以上はめり込みます。
通路が二本出来ています。

測定会の後に現地に来て良かったなと思ったのは、通路が踏み固められてあることと、あちこちに通路が出来ていたことでした。

測定会前に来ると、通路はロープの側だけになります。

11日には200名位の方訪れますので、自分の場所を踏み固めてそこが通路になると思われます。

雪が茶色っぽく見えるのは通路でした。

たろし滝の全体が見えてきました。 崩落しない見事なたろし滝が見えてきました。
たろし滝の下、少し手前から。 たろし滝の下、少し手前になります。たらし滝の根元がテーブル状になっていて、奥の右側にもたろしが下までつながった状態になっています。

見事なたろし滝の全容です。 正面から・・・


正面少し左側からの全容です。上からの高さが13mほどあり、沢水の流れ落ちる部分もがっちりと凍結しています。

右側のつららも下まで伸びていますので、今後しばらく寒気が続けば立派な氷柱になります。

周囲5.68mと言いますと、直径は1.8m程になります。家の中に置いたら、扉二枚の大きさになりますね。

画像だけでは実際の大きさ分かりません。次のページでは、見学の方と組み合わせて比較してみます。
崖上先端の部分 流れ落ちる上部の様子です。
根元の部分 根元の様子です。いつもはここに崩落した氷が山積みとなり、側には行かれないことが多かったと思います。

側で耳をすますと、チョロチョロと流れ落ちる水音がします。
根元周りの様子 側を歩ける状態になっている根元周り。
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