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             初冬の虹


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12月4日のノア画像です。発達した低気圧の渦が凄いのです。

大荒れになった岩手・・・

12月4日は、明け方前から大荒れの天気になりました。台風並みに発達した低気圧がオホーツク海にあり、暴風状態になっており夜まで続きそうです。昨日は風こそ無かったのですが、一日冷たい雨降りになっていました。本日のアメダス情報によると、当地奥州市江刺区では11時現在で秒速15m程の暴風になっていました。近所の作業小屋のトタン屋根が西風にあおられはがれ落ち、その勢いで東側の屋根まで飛ばされ田んぼの中にトタンが転がっています。当然ですが空の便やJR在来線も止まっていたようです。

この様子を上空800kmから送られてくるノア画像で見ると、日本海から吹き抜ける風が奥羽山脈を越えて太平洋側まで達しているのが分かります。ノア画像の岩手に+印がありますが、この地点が自宅になります。奥羽山脈西側は白い雲に覆われていますが、何故か岩手内陸部は雲の切れ目になっており朝から良い天気になっています。


そんなことから、もの凄い台風並みの強風ですが空は青く澄み切っていました。家の廻りは杉の葉や枯れ葉が飛び交い、これからの片付けが思いやられます。何気なく外を見ていたら、なんと、冬には珍しい「虹」を発見、しかも虹の懸け橋とも言える完全な状態でした。正直の所、このように完全な形の虹は見たこともありませんし、気がついて撮影しようと思ってもカメラが側にないと出来ないことになります。

慌てて家に戻りカメラを出して構えたまでは良いのですが、立っているのがやっとの状態の強風と小雨交じりの風でレンズがたちまち水滴だらけになり、レンズの水滴を拭きながらの撮影です。撮影時刻は10時半頃であり間もなく南中します。太陽高度が一番高い位置で生じた「虹」ですから、虹の高度が低く完全な円弧を描いたと思われます。

偶然ですが、左端の基点は通称種子センター、右端の基点は稲瀬わかば園(幼保一体施設)になりました。珍しいこともあるものです。

撮影は24mmワイドレンズを使用していますので、左右の虹の基点がはっきりとした満足する結果になりました。画像は横長になるように切り取ってレイアウトしてあります。

きれいな円弧を描く虹、見とれてしまいました。
虹の左側の基点、建物はJA江刺種子乾燥精選施設です。
虹の右側の基点、建物は稲瀬わかば園です。
左側の基点になるJA江刺種子乾燥精製施設です。左側になる基点の色光があまりにも鮮やかでしたので、虹を強調してみました。何色確認できるでしょうか、数えてみてください。

別の視点からは、この種子センターに保管されているのは「江刺純情米ひとめぼれ」の種籾で、大きなタンクに厳重に品質管理されて保管されています。別の視点から見ると、来年度の「江刺純情米ひとめぼれ」の豊作を祈願する瑞兆になると言ったら褒めすぎでしょうか。
通称種籾センタ部分の基点の拡大、何色分かるでしょうか。

風が強かったのですが、天気が良いので北上市まで出かけてきました。さすがに北上市では虹は見られませんが、帰り道でR4号から江刺に入った場所でまたもや「虹」を発見しました。江崎大橋のたもとですが、ここから見た様子になります。中央を横切るのは東北新幹線の高架橋であり、ここでも左右の基点がはっきりとしていました。幾分円弧の上の方が薄れてきていますが、ほぼ完全な形の虹です。時刻は11時半頃、太陽高度はほぼ南中しています。

この虹の下を新幹線が走行していれば最高なのですが、本日は強風のために徐行運転だとのことでした。カメラをしまい車を動かしていたら、なんと徐行しながら来る下り列車を発見・・。慌ててカメラを出したものの虹の中の走行状態は無理でした。慌てたこともあり焦点距離が長くなり、列車はともかく虹を入れるには間に合いませんでした。
東北新幹線高架橋上にかかる虹
強風で最徐行中の列車。