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         石鳥谷町たろし滝・氷筍


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たろし滝を観察に行った時の事でしたが、巨大な氷柱が作られている洞窟状の壁面近くに、無数のつららとその下あるひょろひょろとした形の氷筍を発見しました。私は氷筍を始めて見たのですが、高さはおよそ1m位のものが何本も出来ていたことです。しばし見とれてしまいました。

足元をよく見ると、成長して折れたものや、これから成長すると思われる地面から盛り上がった氷柱が見られました。先端部が坊主頭状でほぼ透明、そしてくびれているところが白く(不透明)なっているものや、全体が透明になっているもの等々でした。

この場所を改めて観察すると、巨大氷柱が作られる先端部が高さ13m位あり、そこから5m程の窪みがあたかも洞窟状になっています。北向きにある斜面の窪みですから、太陽の光が当たることはありません。風通しが良く冷え切っている場所に、天井からしみ出た地下水がしたたり落ちつららを作ったり、そのまま落ちた水滴が地表で凍結し上に成長していったと思われます。

この場所にしばらく居たためか、のどが痛くなり咳き込みました。この場所はかなり乾燥して居ると思われます。道路まで戻っても、しばらく咳き込んでいましたから・・・。


葛丸渓流・氷筍 1 葛丸渓流・氷筍 2 葛丸渓流・氷筍 3
葛丸渓流・氷筍 4 葛丸渓流・氷筍 5 葛丸渓流・氷筍 6

氷筍とは?(ネット資料から抜粋)

氷筍は洞穴の天井から染み出した地下水がしたたり落ち、地面で凍り付き、天井に向かって徐々に成長するようにして作られる。氷は透明なものが多く、成長中の氷筍先端は凸形をしています。氷筍の大きさや形状はさまざまで、中には直径10cm、高さが1mを超えるものもある。

太さの違いは微妙な温度の変化によるといわれて、外気の影響を受ける入り口に近い方で大きな氷筍ができやすいという。石灰岩の洞窟にある石筍と形状が似ています。透明な部分に白い部分があるのは、洞窟内の気温が上昇したとき、氷筍の氷がゆるんで全体に細かな亀裂が入ったものと考えられる。

氷筍としては、富山県・黒部峡谷の志合谷トンネルや、岩手県山形村の鍾乳洞・内間木洞(うちまぎどう)などが全国的に有名。