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        道ばたアート・早池峰神楽


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花巻市大迫町から北に10分ほど走ったところに、早池峰ダムがあります。ダムサイトには道の駅「はやちね」と水と緑のふれあい公園があり、そこから落合大橋へと続きます。ここから奥に進むと、早池峰山への登山口にある岳集落があります。岳集落には早池峰神社があり、古くからこの神社に奉納されている早池峰神楽・岳神楽の故郷でもあります。

ダムサイトに至る道路は「エーデルエコーライン」と名付けられ、早池峰ダムの建設による広い道路と、14の橋が架けれて居ます。橋の両側の親柱には、宮沢賢治の童話集に出てくる動物たち、高覧には早池峰山に生育する高山植物がパネルになって表現されています。



道路壁面にあるモザイク・・・この様な場所が七カ所あります

ダムサイト手前1kmの道路壁面に、見事な早池峰神楽のモザイクアートが飾られてあります。全部で七種類の演目14の舞があり、私は思わず車を止め眺めました。

早池峰神楽には、大償神楽と岳神楽の二つの兄弟神楽があります。私の大好きな早池峰神楽ですから、何回か訪れて気に入った画像で表現してみました。

道路壁面では、神秘的な「早池峰神楽」の舞がモザイクに姿を変えて、皆様をお迎えしています。早池峰神楽は六百年の伝統をほこり、国の重要無形民俗文化財にもなっています。

これらのモザイクは、早池峰ダムの発展をしずかに見守っています。( 早池峰ダム建設事務所で頂いた資料からお借りしました)


車で走りながら見ると、通り過ぎる瞬間にきれいな模様があるなとしか分かりません。しかし近づいてよく見ると、色違いの石がきれいに埋め込まれている事に気がつきます。しかもこの石は色づけされたものでなく、自然の石を集めてモザイク状に埋め込まれています。

参考までに白翁の舞となっている部分の拡大ですが、左から目の部分、口の部分、そして全体の様子と並べてみました。完成したのが平成12年10月12日ですから、6年ほど経過していますので剥がれ落ちている部分が見られます。

以下、七演目14画像を作成してみました。画面をクリックして大きな画面でご覧頂くと、モザイクの石の様子がはっきりとします。また、並べた神楽の順序は、大償神楽、岳神楽の順になっていますが、現場にあった順序で配置したので他意はありません。また、解説文はネット資料からお借りしました。
岳神楽・・白翁之舞、目の部分拡大 岳神楽・・白翁之舞、口の部分拡大 岳神楽・・白翁之舞全体

鶏舞・・・東洋では古来、鳥は吉凶を報じ、悪霊を祓う霊力があると信ぜられている。鶏舞は神座の悪霊、不浄を祓い浄める最初の舞である。
大償神楽・・鶏舞 岳神楽・・鶏舞

山の神舞・・・山の神は、春は里に降って農業神となり、秋は山に還って山を守護すると信ぜられている。壮重な四方鎮めを行い、九字を切って散供を捧げる。やがて早拍子となって抜刀して悪魔を祓う。
大償神楽・・山の神舞 岳神楽・・山の神舞

三番叟(さんばそう)舞・・・式舞の三番目に舞われる舞でテンポが速く、足の運びが特徴的である。人間の一生に起こりうる喜怒哀楽の様子を舞い、招福を願う舞曲とも言われる。
大償神楽・・三番叟(さんばそう)舞 岳神楽・・三番叟(さんばそう)舞
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