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        奥州市江刺・明治記念館


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江刺区岩谷堂の中心を流れる人首川の東側に、赤い屋根と時計台風の建物があります。現在は明治記念館と呼ばれ当時の資料等が展示されていますが、明治8年に開院した岩谷堂共立病院、大正初期から昭和34年頃まで岩谷堂町役場として使われてきたと言います。

明治記念館の周囲には桜の木が植えられ、お花見時には下を流れる人首川の清流と共に、市民から愛される場所になっています。

明治記念館・・・
明治7年4月、県内初の病院として建設された「共立病院」は、江刺郡民の熱意と寄付金により、西洋医学の殿堂として誕生しました。建物は六間四面の一階に、中二階を含めた四階及び塔屋から成る凝洋建築物である。建築史的、文化的価値の高い遺構として昭和54年2月、県の有形文化財に指定されました。

記念館内には、近世から明治に至る医療、学問、教育等当時の社会と文化を語る資料を展示し、「明治記念館」として一般に開放しています。また、戦後のラジオドラマ、菊田一夫原作「鐘の鳴る丘」のモチーフとなったとされるこの塔から、朝夕「鐘の鳴る丘」のメロディが流れています。(※奥州市HPから)



奥州市・明治記念館・・入り口からの遠望です。 高台に立つ明治記念館遠望、駐車場は坂を登った右側にあります。記念館の周囲はきれいに整備され、川の畔を散策できる場所にもなっています。
奥州市・明治記念館・・正面の様子。 正面から見た明治記念館です。3階建てのようにも見えますが、柵のある展望台が4階になり、その上に塔屋を乗せた構造になっています。
奥州市・明治記念館・・4階から南側見た様子。 館長のYさんのご厚意により、4階の展望台に上がり周囲を見回してみました。下を流れるのが人首川の清流で、丁度南側になります。

Yさんのお話ですと、今日この場所に90歳の女性が登ったと言います。階段とは言えもの凄い急斜面であり、掴まらないと怖い階段です。
奥州市・明治記念館・・正面は岩谷堂小学校。 北西の方向を眺めましたが、正面にあるのが岩谷堂小学校です。
奥州市・明治記念館・・シンボルの鐘と遠くに区役所を望む。 正面から見て右端に、釣り鐘がありました。

木の間から見える大きな建物は、江刺区の市庁舎ですし、その左側にあるのが江刺第一中学校です。この中学校には、明治記念館の塔屋をモデルにした部分があります。
奥州市・明治記念館・・シンボルの鐘のアップ。 鐘を上に入れて南側を撮影してみました。

この鐘にまつわる、戦後のラジオドラマ、菊田一夫原作「鐘の鳴る丘」について紹介してみます。私も小さい頃にラジオから流れる「とんがり帽子」の歌ははっきりと覚えています。(以下の文章は頂いたしおりからです)

「鐘の鳴る丘」は信州を舞台に展開するが、生前の菊田は「モデルはない、登場人物も存在しない」と語っている。

故菊田一夫の長女、入江伊寧子さんは、劇中や主題歌に登場する<緑の丘の赤い屋根>のモチーフは、岩手県江刺市であると、次のように語っている。

「1945年3月、一家は江刺市の旅館の離れに疎開した。その旅館から小川を隔てた丘の上に、とんがり帽子のある洋館があったんです」

この洋館が、江刺市南町の明治記念館。ここに平成8年8月8日、「とんがり帽子」の歌碑が建てられた。


明治記念館については、後日紹介してみたいなと思います。