今年になって発見した一本桜です。発端は桜の開花情報を求めて気がついた八幡平市観光協会HPからでした。開花情報がありましたが、岩手山麓でもあり知られている桜の名所とは違い開花がかなり遅れていました。毎年と言うほど八幡平の雪の回廊を見るために訪れていますが、この地に入るのは今年が初めてのことでした。
偶然の機会から八幡平市のお住まいの方のブログを拝見し、開花の様子をリアルタイムで知ることが出来助けられました。現地は東北道西根ICを降りて南に少し下がり、ここから岩手山焼走り国際交流村まで走ります。この地は溶岩流の撮影のために何回も来ていますが、ここから先へはいったことがありませんでした。
ここを通りすぎてパノラマラインの入り口を見ながらしばらく走ると、左手に八幡平ロイヤルホテル、八幡平ハイツ、岩手山北部酪農団地、上坊牧野と書かれた白い看板があり、ここから左折し直進します。この道路は牧場内を走る一本道で、雄大な岩手山の裾野の拡がりを見ながらどこまでも続いています。ほどなくして道路脇に駐車スペースがある場所に着きましたが、多くの皆さんが思い思いにカメラを構えて撮影していました。
広大な岩手山の麓、目の前から頂上まで遮る物は何もありません。そこに一本だけ凛とした姿で桜の木が立っています。やっと二部咲ぐらいであり、白い花がまばらに見えています。天候は高曇りで岩手山はくっきりと見えています。参考までに書きますが、ここから見る岩手山は通称・裏岩手と言いますが、盛岡側から見た者の主観であり正確な表現ではありません。
山腹には結構雪が残っており、晴天ならば青空と残雪の岩手山、そして彩り鮮やかな一本桜となり最高の景観だと思います。私達以外にもかなりの皆さんが撮影しており、車がひっきりなしに出入りしていました。側にいた男性から声をかけられ、「まだ咲き始めですね、少し前に来たら蕾でした」と教えられました。「私は盛岡から来ましたのでちょくちょく来ています・・」とのことです。道路脇の牧草地には立ち入り禁止のロープも張られていませんでした。
岩手山と桜の位置関係を頭に描き、あちこち移動して撮影しました。ここでは桜と岩手山の位置関係を換えて撮影してみました。小岩井の一本桜のレイアウトが浮かんできますが、上坊牧野ならではの配置があるようです。 |