やっと春めいてきたので、庭先から春の芽生えを探して喜んでいた矢先、四月二日に中国大陸で発生した低気圧があり得ないような発達を見せました。当地岩手県でも三日午前中は良かったのですが、午後から本格的な南風になり玄関ドアを開けるのが大変でした。
四日は終日吹雪になり、積雪こそありませんが風は強く竹林の枝がちぎれ飛び、松の枝もちぎれています。家の周辺に竹の葉が飛び散り、乾いてからの掃除が大変です。ニュース報道では、日本海で低気圧が猛烈に発達するのは珍しい(あまり例がない)と報道されますが、全国的に被害が続出しています。
岩手の沿岸部に生活している人々にとって、春一番の風や通称「ドカ雪」を避けることは出来ません。冬の最中は内陸に大雪が降っても、北上山地で乾燥した空気の流れになり晴天になるのが三陸沿岸部の空模様です。しかし、三月になると台湾付近で発生した低気圧が太平洋沖出る頃発達し、猛烈な風雪が沿岸部を襲うことがあります。
朝起きたら30センチの積雪なんて言うことも珍しくなく、朝から大変なことになります。道路は除雪すれば車が通られますが、船舶等に積もった雪は湿って重く、除雪しないと最悪の場合は転覆します。若い頃ですが、住宅から勤務校まで徒歩で一時間ほどかけて出勤しこともありました。この迷惑な「ドカ雪」ですが、春の訪れを告げる風物詩と言ったら叱られるかも知れませんね・・・。
気象関係の書籍を見ると、春の低気圧による嵐は「メイストーム」と呼ばれ晩春から初夏にかけて発生しています。台風並みの暴風をともなう大荒れの天候、登山や海岸での釣りには事故も珍しくはありませんので注意が必要です。
極軌道衛星ノアによる雲の観察をしていますが、今回の爆弾低気圧と言われる春の嵐を800km上空から見た雲画像で私なりに分析してみました。具体的には、ノア15号・18号・19号画像からの切り出しで発生から時間経過で並べたものです。専門的な詳細事項等は不明ですが、気象庁のサイトから過去の天気図を検索し、低気圧の中心と気圧の変化を調べてみました。
春の嵐、日本海で猛威・・・
短時間で急速発達、日本列島に台風並みの暴風や大しけ、大雨をもたらした低気圧。短時間で勢力を増す「爆弾低気圧」とされるが、気象庁によると、こうした低気圧が日本海で発生するのは極めて異例という。
低気圧は、寒気と暖気が混じり合ってできる。今回は、大陸の寒気が日本付近に張り出す一方で、周囲より気圧が低い「気圧の谷」が日本海に入り込み、発生したとみられる。低気圧は通常、日本の東の海上で発達するが、気象庁によると、日本海での観測は1954年5月以来という。
今回の低気圧は、台風並みの威力を持つのが特徴。日本気象協会によると、今回の低気圧の中心気圧は2日午後9時に1006ヘクトパスカルだったが、3日午後6時には968ヘクトパスカルにまで発達、1日足らずで38ヘクトパスカルも発達したことになる。
さらに低気圧に伴う寒冷前線に対して、南から暖かく湿った空気が大量に流れ込んでいるため、広範囲で大雨が続いた。積雪が多い地域では溶けた雪による雪崩にも警戒が必要という。(※ネット資料より)
爆弾低気圧・・・
爆弾低気圧とは、急速に発達し、熱帯低気圧並みの風雨をもたらす温帯低気圧をいう。MITの気象学者らが提唱した語であり、24時間で24hPa以上の中心気圧の低下が見られたものをいう。冬から春先にかけて、日本付近、アメリカ合衆国東海岸、ニュージーランド付近などで頻繁に発生している。
ただし気象予報用語としては使用しない用語といわれ、気象庁およびNHKでは基本的に「急速に発達する(発達した)低気圧」と表現している。(※ウイキペディアより)
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