巨大津波・三陸沿岸被災地の今・大槌町

三陸沿岸被災地の今に戻る

　　　　　巨大津波三陸沿岸被災地の今・大槌町

大槌町・吉里吉里地区・・・

船越地区を通過し、四十八坂直線道路を南下するとほどなくして吉里吉里海岸が見えてくる。いつもであれば、きれいな遠浅の浜と白波が目に入るのだが、今回は陸地ぎりぎりまで海面が迫っていた。満潮時なのかは不明だが、どうやらここでも地震による海岸線の沈降が気になるようである。

４５号線から見える松林と道路を乗り越えて大津波が押し寄せた。波板観光ホテル側のキャンプ場松林、根こそぎもぎ取られているのが分かる。ホテルもかなり壊れていた。ホテルサイドを通り過ぎると吉里吉里集落が見えてくる。道路の両側はがれき状態でかなり上の方まで津波が駆け上ったようであった。

この場所はのどかな五月の風景なのだが、坂道を下るあたりから様相が一変する。海岸線から４５号はからり高い場所にあると思っていたが、太平洋から直撃した大津波はガードレールや路肩を破壊していた。ホテル脇キャンプ場の松林、半分ぐらいが根元からもぎ取られていた。



波板観光ホテルを通り過ぎると吉里吉里集落が見えてくる。道路の両側はがれき状態で、かなり上の方まで津波が駆け上ったようであった。この画像を見る限り、吉里吉里海水浴場の砂浜が凄く狭くなった様に見える。

吉里吉里地区からトンネルを抜け、安渡方面を左手に見ながら南下する。大槌中心地は壊滅状態であるが、４５号からははっきりとは分からない。



道路側や遠くに見える建物等の様子から、かなりの被害があったことがが分かる。城山トンネルを抜けると大槌町中心部に行けるが、今回はそのまま南下した。