クレーン船について・・・
今回巨大貨物船を引き上げるために使用されたクレーン船(起重機船)について、ネットで調べてみました。兵庫県神戸市にある寄神建設株式会社のサイトからの参照です。新型起重機船「洋翔」は、2010年11月初旬ごろ竣工したとのことでした。
大型起重機船のパイオニアであると自負している当社が、さまざまなアイデアを盛り込み建造中である4,000トン吊起重機船についてその一部をご紹介いたします。
ジブの構造形式についてですが、当社従来の大型起重機船のようにジブ本体が左右2ジブ形式で4,000トンの吊能力という形式ではありません。門型形状の1ジブ形式による最大吊能力4,000トン(1,000トン×4フック)による大型起重機船です。
またジブ本体の断面形状も、最近当社で多々採用されています鋼管による鋼管トラス構造ではなく、ボックス構造つまり鋼板パネルボックス構造によるトラスジブの構造形式です。甲板上の配置は、船尾部に主巻き・起伏のウインチルームーが配置され、その上に2層構造の居住部が、さらにその上が操船および起重機部の操作室となっており、従来の船首先端部に配置する操船室と異なり、甲板上の良好な視界が確保された配置となっています。
船首部は、2階甲板上に補巻きウインチが、デッキ上には操船ウインチおよび移動可能なジブの基部が装備されています。また従来、主巻き・起伏ウインチは電動駆動が主流でしたが、本船のウインチ駆動源は全て油圧駆動となっています。共通の油圧源より各ウインチに最適な油量を供給可能となっています。
※船体・・・長さ120m、幅44m、深さ7m、定格能力4,000トン
※(寄神建設株式会社のサイトから)
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