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    2010陸中山田大杉神社・神輿海上渡御


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暴れ神輿が海上を動きます。3mの高さからの俯瞰で表情がはっきり見えました。

9月20日に開催された漁の神様、山田町大杉神社の神輿海上渡御を二年ぶりに撮影してきました。2005年、2008年と陸地からの撮影でしたので、今回は観光船陸中丸に乗船し海上からの見学に変更しました。

遠野から釜石に入ったらガスがかかり間もなく雨降りになっています。R45を北上するが船越もかなりの雨降りになっていたし、山田湾内の遠くの山がかすんでいました。今日は写真にはならないなあとがっかりするが仕方ありません。

大杉神社の由来は、島の坊という修行僧が、地元漁師とトラブルを巻き起こし非業な死をとげました。以来、山田村には海難や人々の不幸が続きました。そこで村人たちは祠を建て島の坊の怨霊を鎮め、後に漁神網場大杉の神霊を奉戴したのが始まりと言われています。

「おしおごり」と呼ばれる、あばれ神輿を男たちが担いで海を渡る勇壮な海上渡御は必見。大漁旗をはためかせた漁船には虎舞が乗り込み、お囃子をかなでながら神輿を担ぐ男たちと一緒に祭りを盛り上げます。
                                                    (※山田町商工会サイトから)


トップの画像は、観光船のデッキ上(高さが3mほど)から見た暴れ神輿と男達の表情であり、アングル的には最高でした。近い場所では30m位まで接近したことになり、念願の海上正面からの撮影になりました。



7:30過ぎ乗船・・・

発着所に付いたら、乗船のための受付と行列が出来ていたので一緒に並びました。雨降りなので皆さん傘を差しています。受付係にお聞きしたら、予約の方と当日券の方がいるので乗船客は何人になるのかなあとのこと。

早速乗船して撮影のための場所を確保をしましたが、今まで見ていた観光船は船首を北に向けて停泊していたことを思いだし、左デッキ先端部に決めました。この場所は海面から3m程あるので俯瞰には良いのですが、雨が降っていることもありカメラが汚れてしまいます。雨降りは仕方ないので、撮影する時は少し下がればいいと判断しました。

8:00過ぎ出港・・・

ゆっくりと北上し関口側河口に向かいます。この場所には浮きの着いたロープが張られ、ロープぎりぎりの場所にはレジャーボートが三隻ほど陣取りカメラを構えています。陸中丸は須賀と並行して停泊しました。雨が強くなり対岸はかすんでしまいました。岸壁通路まで距離にして70m位はありそうで、今回は最悪の撮影条件になりました。


観光船での主催者挨拶から・・・

皆さんお早う御座います。本日の陸中丸の運行は、山田町と山田町観光協会の共催と言うことで、こんなに沢山のご乗船有難うございます。先程確認いたしましたが300名ほど乗っていただきました。この船は400名ほどの定員でございますので安心してご乗船下さい。

本日は海上クルージングにご乗船いただきましてまことに有難うございます。ただ今出発いたしました。お気をつけていただきたいことは、御輿を見たいなと言うことで左側にわーっと寄ってしまいますと、船も一緒に傾いてしまいますのでくれぐれもお気をつけて頂きたいと思います。曳舟と一緒に明神崎の方に参りましたら、神様を拝んで頂きます。

※雨降りと濃霧の影響で、距離の離れた場所からの撮影は色合いとメリハリがすっきりしません。画像処理作業で補
  正してありますが、晴天時の色合いよりも画質が落ちていることをお断りいたします。

観光船から 1・・・海側から見た山田漁連魚市場です。 海の方向から見た山田漁連魚市場の様子です。祭日と言うこともあり、お休み状態だと思われます。

陸中丸に乗船した私達は、ゆっくりと周囲を見ながら進みます。

長い竹竿(先端に笹の葉)を前後に付け、大漁旗で満艦飾に飾った漁船が見えてきました。今日の曳舟に参加する船で、左側が「大杉丸」、右側が「定一丸」になります。
観光船から 2・・・曳舟参加の大杉丸 観光船から 3・・・曳舟参加の定一丸
観光船から 4・・・神輿を乗せる御座船、昭栄丸。 神輿を乗せ湾口の明神様まで走る、今日の主役の御座船「第八昭栄丸」です。まだ時間がありますので、三隻ともゆっくりと出番を待ちます。


関口側河口南側に設けられた神輿安置所。雨降りのせいか人出が多くはありません。黄色い衣装の皆さんは、山田虎舞の方々です。

神輿渡御を松安置所と虎舞の面々。
神輿が入ってきました。上の方がちょっぴり見えています。 9:00頃・・・

やっと神輿行列が見えてきました。そのまま安置所に入ります。
神官による海へのお祓い、間もなく神輿が海に入ります。 神事が行われ、神官が海に向かって祝詞をあげお祓いをしています。70m先からの撮影はかすんでしまいすっきりとはしません。

観光協会の方の説明によると、レジャーボートの停泊するロープの付近は遠浅で、海上渡御の神輿はここまで来ると言います。

陸中丸はロープから30m位の沖合に停泊していますが、この場所は3mぐらいの水深でこれ以上は接近できないとのこと・・。

神輿海上渡御の始まり・・・男達の誘導で海に入ります。 9:11・・・

男達の誘導で、神輿が海に入り海上渡御の始まりです。暴れ神輿の異名があり、その時の動きは予測が出来ません。過去二回の陸上での撮影でも、神輿の動きを見ながら追いかけていました。
海上渡御 1・・・神輿が海に入りました。 海上渡御 2・・・波打ち際を右に進みます。
海上渡御 3・・・陸に戻ります。 一旦海に入ったのですが、すぐ陸に戻り須賀を往復しましたが一回だけでした。天気の良い時は、ここで荒れ狂い何回も行き来したし、関口川河口をを横切り遠浅の海岸を北側まで進んでました。

今回は雨降りのためでしょうか、河口を越えて北側の遠浅部分には進みませんでした。向こう側で構えていたカメラマンはがっかりしたと思われます。もし自分も船に乗らなかった場合は、長靴を履いて河口をわたっていたはずですから・・。
海上渡御 4・・・須賀を練り歩きます。 海上渡御 5
海上渡御 6・・・これから沖合に真っ直ぐ進んできます。 いよいよ暴れ神輿が海に入り海上渡御の始まりです。遠いのと雨降りなのではっきりしません。
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