2010陸中山田大杉神社・神輿海上渡御に戻る

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「神輿」ってなんでしょう?・・・

古くは奈良時代、中国の風俗文化の移入により伝わった天子や高僧などの乗り物として使われた中国の輿(こし)を起源とすると言われる神輿。日本では神行祭の時に神霊がが乗る輿と言う意味から、「神輿」と書き表され「みこし」と呼ぶようになりました。

わかりやすく言えば、神輿は神様の乗り物。普段は神社にいらっしゃる神様が、祭りのときだけ神社から出て、神輿に乗って人々のもとへやって来てくれる。家々の人々はそれに感謝して神輿を拝みます。

そして町を巡り繁栄を眺めた神様は、また神社へと戻っていく。この巡行を神輿渡御(みこしとぎょ)といいます。渡御は神輿の担ぎ手により、おごそかに静かに町に歩く形や、神輿振りと呼ばれる揺らして練り歩く形、大杉神社のように潮ごりをして曳き船祭りの形の海上渡御をするなど、地方や祭りによって異なります。

神輿はこんなふうにできている・・・

神輿は、いわば「小さな神社」。厳粛でありながら綺麗なその姿は、見ているだけで引き込まれる美しさがあります。その繊細で複雑なつくりは神輿職人の手による高度な技術の集積です。

白木を組んで原型を作る木地師、漆を塗る塗師、金箔を施す箔師、金具を細工し飾りをつけるかざり師、または色をつける彩色師など、全行程合わせると十職の職人が関わり、百人ほどの手が入ることになるからだといわれます。

(※頂いた海上渡御見物と山田湾クルーズ2010より)


前回作成した記事を参照すると、大杉神社の神輿は900kg程の重量が70人ぐらいで担ぐと言います。係など含めて総合すると120人くらいの人になるだろうとのことでした。

※神輿が観光船に接近してきたので、何となく鮮やかな色合いを出すことが出来ました。雨降りも少し止んできたよう
  に思えました。

神輿海上渡御が始まりました。 9:21・・・

神輿はぐいぐいと海に入りどんどん沖合を目指します。ほとんど肩の深さまで入り気勢を上げます。この様子は陸上からは見えないし撮影できません。すごい迫力で迫り、神輿をかつぐ男達の表情が生き生きとしていました。

首までの深さというと1.4m位あります。先頭の男達(リーダと思われる)はお盆(陸上では塩を入れて祓って歩く)に海水を入れて、大きく振り回して神輿や男達に振りかけています。
神輿右側を担ぐ男達 神輿進行方向から見て左側の男達の表情です。
神輿左側を担ぐ男達 神輿進行方向から見て右側の男達の表情です。今回のお気に入り画像になりました。

海の中を進む神輿と男達 1 同じような画面が続きますが、神輿が海中で方向転換し廻ると、担いでいる男達が入れ替わって見えてきます。正確な人数は分かりませんが、前後左右の担ぎ棒を背負った男達は50人ぐらいになるのでしょうか・・。

直接担がなくても交代の方、担ぎ棒を押して進路を決める方、お飾りなどを掲げて気勢を上げる方等々を入れると、かなりの人数になります。
海の中を進む神輿と男達 2 神輿が方向転換し後ろを向きました。

下の画像と連続して見ると、神輿が大きく方向転換しているのが分かります。時計回りの方向でしょうか・・。
海の中を進む神輿と男達 3 海の中を進む神輿と男達 4
海の中を進む神輿と男達 5 海の中を進む神輿と男達 6

海の中を進む神輿と男達 7 その場で先頭が方向を変えて、二回ほどぐるぐると海上で神輿が旋回します。かなり早い動きなので、海面には大きな渦の様な波紋が残ります。これは初めての撮影になりました。

レンズを広角気味にすると神輿全体と背景が写り、海面には方向転換したときの大きな波紋が残ります。
海の中を進む神輿と男達 8 海の中を進む神輿と男達 9・・・廻ったことによる波紋が分かります。
海の中を進む神輿と男達 10・・・これから中継船に向かいます。

観光船のデッキ上は海面から高さが3mほどあります。アングル的には最高で、男達の表情が重ならないで見えていました。近い場所では30m位まで接近していたと思われます。

海中で暴れ回った神輿、やがてロープの側に停泊している中継船に向かいます。


神輿が来るのを待つ御座船 1 9:30頃・・・

観光船と同じ位置で神輿が来るのを待つ御座船です。この「第八昭栄丸」は常時はイカ釣り船であり、神輿を乗せ上げる船体中央部にある自動イカ釣り機械は、神輿を乗せるために撤去してあるとのことでした。

大漁旗で満艦飾に飾られた船体は、晴天時ですと鮮やかに写ります。
神輿が来るのを待つ御座船 2 神輿が来るのを待つ御座船 3
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