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    2011年花巻市・全国泣き相撲大会


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やっおうと勝負の瞬間です。泣いた方が負けとなります。審判長は元幕内力士影虎さん。

全国泣き相撲大会の開催について・・・

この度の東北太平洋沖地震により被災された方々に、心からお見舞い申し上げます。大会の開催について関係団体などと協議を行い、「開催」することといたしました。泣き相撲大会の趣旨は子供の健やかな成長を祈願し、将来を担う子供たちの祈願を行いたく開催するものです。

また、震災の復興の支援を行いたく、われわれスタッフにできる支援策を検討中であります。当日の会場においても募金活動を行う予定ではありますが、皆様のご協力とご理解をお願いいたします。
 
被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。(※花巻市HPより)


5月4日の新聞を見ていたら、東和町での子ども泣き相撲大会の記事がありました。知ってはいたのですが出かける気持ちになれなかった私でした。しかし、震災被災地からの子ども達も参加し、東日本大震災にも負けず、健やかに育って欲しい「震災復興 願い込め」のタイトルを見て4年ぶりに訪れてきました。

2日から3日にかけての強風(暴風雨なみ)で近くの桜はほとんど花びらが吹っ飛びました。桜の名所北上市展勝地も同様でしたが、9時前なのに結構人出がありました。家から会場までは35分ほどで、東和町北成島に鎮座する三熊野神社に行くことが出来ます。4年前と同様に、会場になる三熊野神社境内までは車が入られないのでシャトルバスに乗ります。

三日間の間一日四回場所があり、10時からの一番場所で撮影しました。一回の対決は36組あり、母親と一緒ですから結構な人になります。審判長はかつての幕内力士の「影虎さん」、しばらくぶりに拝見しましたが白髪が多くなっていましたよ。今年は希望者が多く900人ぐらいあったようで、キャンセル待ちとのことでした。会場はちびっ子の泣き声で大変な賑やかさでした。



バスで神社まで・・・

祭典時以外は山の上まで参道を走れますが、狭い参道であり車の進入は制限されています。真っ直ぐ登る石段もありますが、重いカメラをもっては無理なのでシャトルバスを利用しました。

バスを待っていたら若い親子連れが側にいました。思わず「やっ、おうやるの・・」とお聞きしたら、「地元ですから二回参加しますよ・・」とのこと。

そう言えば、春の大会は全国から参加できますが、秋は花巻市民に限定されています。

シャトルバスに乗ります。
おきまりの記念撮影場所。 地元の方とのこと、秋にも参加するとのことです。
バスから降りたところにある出店と露店。 狭い参道を登りきると降車場がありました。成島三熊野神社毘沙門まつりの入り口は、地元の方々の出店や祭典に見られる威勢の良い露店で賑わっていました。

受付があったので資料等を頂きましたが、泣き相撲の解説と言うよりは写真販売のためのものでした。せっかくなので、由来や内容を添付して欲しいと思うのは私だけではないと思われます。
参道下の道路、参加者集合場所。 泣き相撲大会参加者が整列する場所です。前回見たときは、この場所に母親に抱かれたちびっ子力士が並んでいましたが、今回は撮影場所を確保するために整列前に境内に入りました。

神社入り口の鳥居・・・

正面の鳥居扁額には、「毘沙門天・熊野神社」と刻まれてあります。前回訪れたときよりも人出が少ないのは、本日は最終日でもあるからだと思います。

境内や参道のあちこちに、「祈 東日本大震災復興」と書かれた幟が置かれてありました。

参道入り口です
参道から本殿へ、震災復興の幟が沢山ありました。 三熊野(みくまの)神社・・・

三熊野神社の本殿は、向拝流棟造りで、御祭神は熊野の三神で伊弉冉之命、事解男之命、速玉男之命を祀っています。

言い伝えによると、延暦年中(782〜806)のこと、征夷大将軍坂上田村麻呂がえみし征伐の時、この地で紀伊の熊野三山に戦勝祈願をしたところ難なく平定することができ、熊野三山の神威を崇(とうと)び熊野の三神を勧請し三熊野神社を建立したと伝えられています。

本殿正面には、泣き相撲参加の親子や祖父母の方々が見えられて参拝していました。

三熊野神社本殿

康平五年(1062)に源義家が安倍貞任を追撃しここに立ち寄ったとき、熊野神社に鏑矢を収めて戦勝祈願をしたところ、安倍氏を破り奥羽を平定することが出来たと伝えられています。

中世には、和賀領主より社領七十石を寄進され、元和四年(1618)に南部利直公より社領二十三石をいただいています。

県内では数少ない古代建築様式を持つ建造物であることから、昭和五十四年に県の有形文化財に指定されています。(※境内の案内板より)

下の画像は、扁額と社殿の中の様子です。不謹慎と思いつつレンズを向けていました。
扁額です 本殿内部の様子
「やっおう」と構えて見せルお父さん、記念撮影です。 本殿正面脇には土俵入り花道があり、中は注連縄が張られ神域であることが分かります。泣き相撲参加の皆さんは、ここで記念撮影をし対決の練習をしていました。

ちびっ子力士を抱いたお父さん、「やっおう」と構えて見せます。この時の子どもは笑っていましたが、実際の場ではどうなるだろうなあと思って見ていました。

お父さんとちびっ子、とても良い表情を見せてくれました。
笑顔一杯の親子 土俵入り花道、ここから入場してきます。
相撲場と会場の様子 立派な特設土俵と見学者席です。4年前に来たときは屋根がかけられた階段席でした。今回は平地に椅子等が置かれてありますので、後ろの方は見るのに少々不便だと思われます。

余震がひっきりなしに来ますので、安全対策でのことなのでしょう。最初にも書きましたが、思ったより人出が多くないなあと思いました。

土俵の上に横断幕が二枚あり、「豆力士が次世代の大物力士 がんばれ日本!! まけるな東北」 「被災者の皆様に 心からお見舞い申しあげます」の文字が印象的でした。
記念撮影のご家族 対決を待つ土俵と二枚の横断幕
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