2007岩手水沢黒石寺蘇民祭に戻る


location:uchinome.jpトップ>岩手の蘇民祭奥州市水沢区・黒石寺蘇民祭岩手水沢黒石寺蘇民祭その2
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ひたきのぼり(柴燈木登)・・・午後11時30分

この瞬間を見るための人混みが多く、参道や周辺の石垣は満員状態でした。40分以上前から場所取りをするが、すでにテレビ報道用の大型三脚が据えられており、しかも個人撮影用の三脚もあちこちに置いてあります。何とか隙間を見つけて場所を確保したのですが・・。

井桁積みが始まった。事前に切られた松の木が石垣の下に積まれてあります。檀家衆のリーダーでしょうか、赤手拭いで上半身裸の方の掛け声でどんどん積まれていきます。一番下に入るのが豆殻や柴の束で、その間に割られた松の木が敷き詰められていきます。積みあがるのに30分以上かかっていますが、人が乗るためには頑丈に積まなければならないので、慎重に作業が進められていました。ついに高さ2m位の井桁が二基積まれて完成です。

柴燈木(さいとうぎ)・・・、「柴燈木登り」に使用される生松木は、六日に伐り出してくる。長さ1.2mほどの丸太を二つ割りにして、3m近い高さの井桁に積む。

井桁積みが中央の男衆の指示で進みます。 割られた生松木の間には柴や豆殻が入れられていきます。 三十分ほどで2m以上の高さで二基出来上がりました

午前零時過ぎに点火

中の豆殻や柴に火が入ると、燃え始めのすごい煙が出て上っていきます。最初に登っている方は、井桁積みの最後の辺りから登っていて、足下がふらついたりし酔っていたように見えました。次に小学生ぐらいの小さい子が登った。良くやるなあと感心する。

もの凄い煙が出て、私の居る場所やテレビ報道のカメラの方には横向きにしか見えません。登った男衆は、庫裡や参道側を向いていた様でした。ついに全裸の男性が登った。みんなに気合いを掛けられていたが、かなり酔っている感じがしました。

つぶやきです・・・
私の居る狭い所に(足を拡げて立っている間に)強引に入ってくる同年代の人があり、押されて石段から少し転がってしまった。私が転がれば下の方に迷惑がかかるので、ここでの撮影は断念しその場から出てしまう。撮影したい気持ちは誰しも同じである。そのために長い待ち時間を耐えているのだから・・。参りました。


柴燈木登り・・・日付が終わりに近づく頃、井桁に積み上げられた焚場が浄められ、胡麻殻や豆殻で点火された柴燈木が燃え出す。若者たちは、山内節を唄いながら浄火を浴びる。

火のついた柴燈木を引き抜き、その端を持って、「ユーユー」の掛け声とともに、本堂まで祓い浄めて行く。唄と掛け声と共に炎が夜空に舞う。

柴燈木上の男衆 1・・井桁積みのころから登っていた男衆。 柴燈木上の男衆 2・・かなり足下がふらついていましたが・・。 柴燈木上の男衆 3・・小学生でしょうか、元気な子どもでした。
柴燈木上の男衆 4・・子どものそばにいるのはお父さんでしょうか・・。 柴燈木上の男衆 5・・煙のせいか、本堂の方を見てはくれません。 柴燈木上の男衆 6・・この煙でげほんげほんとむせていましたね。
柴燈木上の男衆 7・・全裸の男衆が登りました。周囲からは、「おーっ」と言う歓声が上がっていました。私が見た所ではこの方だけでしたが・・。 柴燈木上の男衆 8・・燃え上がる柴燈木の周囲を男衆が回ります。 柴燈木上の男衆 9・・煙くて降りるのでしょうか・・。


本堂までの浄め登り・・・午前零時三十分頃

燃え上がる井桁の中から手頃な柴燈木を持ち、大きなうなり声を出して石段を上がって来る男衆・・。燃えさしを地面の上で左右に振りながら、ゆっくりゆっくり本堂に向かってくる。これは参道の石段を浄めているのだと言います。拝殿の入口で、床に思いっきり叩き付けると火の粉がぱーっと散ります。叩き付ける時の男衆の形相と火の粉の散り方は圧巻でした。

男衆が戻るとき、感激した周囲の人から「アンコール・・」と声がかかった。 「お祭りにアンコールはないよ・・」と、にこやかに応えていました。先ほどの形相とは違った、さわやかな表情に思わず心が和みます。
燃えた柴燈木を振りながら浄める男衆 1・・この方の迫力がすごかった。 燃えた柴燈木を振りながら浄める男衆 2・・拝殿入り口に思い切り叩き付けると火の粉が散ります。 燃えた柴燈木を振りながら浄める男衆 3
燃えた柴燈木を振りながら浄める男衆 4 燃えた柴燈木を振りながら浄める男衆 5・・左右に振りながら祓います。 燃えた柴燈木を振りながら浄める男衆 6・・かなり太い柴燈木です。
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