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      2007岩手水沢黒石寺・蘇民祭


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黒石寺蘇民祭の案内ポスター 家から車で30分ほどの場所に、蘇民祭で有名な岩手水沢・黒石寺があります。気仙沼に向かうR343号線には、正法寺と黒石寺の古刹があるのですが、どちらかといえば正法寺の方が訪れる機会が多かったと思います。

黒石寺の蘇民祭は以前から知ってはいましたが、訪れたことがありませんでした。今回は、蘇民祭の撮影をするために冬支度をして出かけました。

このポスターは、黒石寺の薬師堂に張られてあったものです。夜になると様子が分からないので、三日程前に現地の下見に訪れ撮影したものです。薬師堂にひっそりと貼られてありましたが、普通の日とあって訪れる人はほとんどありませんでした。


現地を見に行ったときの様子です。天気が良く境内の雪が融けてぬかっていました。暖冬のせいで日向にはほとんど雪がありません。

最初の画像は、おなじみの道路脇にある柴燈木上の男衆の彫刻です。いつもは見られないのですが、蘇民祭が近いので巨大な角燈が造られ「黒石寺蘇民祭」と書かれてありました。水沢方面から来ると、ここで左に曲がり坂を登ったところに「妙見山黒石寺」の看板が見えてきます。

境内に入ると、「黒石寺蘇民祭執行二月二十四日」と書かれた立て札が目に入ります。

薬師堂に向かう参道の両側には、むしろで造られた「おこもり小屋」と称する休み場所が至る所にありました。
おなじみの道路脇にある柴燈木上の男衆の彫刻。 黒石寺蘇民祭執行二月二十四日と書かれた立て札。 薬師堂に向かう参道とむしろで作られた「おこもり小屋」。


蘇民祭は夏参り(祈願祭)から始まります。

水ごりをする場所は正法寺の奥から流れ出る山内川の一部で、寺の下を流れる所でせき止め、この部分を瑠璃壺川と名付けているとのことです。詳しい瑠璃壺川の解説は現場に立て札がありました。

薬師堂と拝殿の様子ですが、本堂の前に頑丈な木の枠がはめられていて、蘇民袋争奪戦とのときは勇ましい男衆の皆さんが掴まって立つところでもあります。

小高い丘の上にあるのが妙見堂で、ここの石段はかなりきつい坂になっています。

瑠璃壺川の全景。手前の坂から角燈を手に降りてきます。 堰き止められた部分で、深さは膝ぐらいあります。向こうの石段から行列が上がっていきます。まだ雪がありましたが、当日はすっかり融けていました。 薬師堂です。雪がありました。
拝殿の様子です。奥の所が報道の方が撮影のために上がる特別の場所です。ここなら撮影出来れば最高のショットが撮影できるのですが・・。 本堂正面です。普段は木の枠がはめられ中を見ることが出来ません。ここのポスターを撮影しました。 小高い丘の上の妙見堂です。石段がきついのです。


ここからは2月24日当日の様子になります。

午後十時からの始まりですが、駐車場の開場が午後七時となっていたので早めの午後六時半に入りました。すでに三分の一ぐらいは駐車していましたが、係の方に聞いたら「350台は大丈夫・・・」とのことでした。かなり早かったので、それからが長い待ちの時間になりました。

駐車している車は岩手が多いのは当然ですが、まわりには宮城、青森、秋田、横浜、長野のナンバーが見えました。やはり、三大奇祭といわれる黒石寺蘇民祭なんだなあと思ってしまいました。

午後七時半頃、ぶらりと様子を見に出かけてみました。まだまだ始まりには早いのですが、早めに来て場所取り(撮影用の三脚を置いて)をしている方が居たのにはびっくり・・。報道カメラの方のようですが、一般の方もおります。何気なく声をかけたら、長野から来ましたという方でした。カメラ3台(銀塩、ビデオ、デジカメ)にフィルムを30本持ってきました・・とのこと。

下見の時に見た「おこもり小屋」は、天井にシートが張られ白熱球がつき炭火ががんがん燃えています。ここは地元の方や厄年連の運営になるもので、お酒を飲んだり食事したりとにぎわい始めていました。

薬師堂はまだ一般の方は見えず、本堂には堂守の方がこたつにあたっているだけです。こうして全体が、午後十時の始まりを静かに待っているわけです。
黒石寺入り口の交通整理の皆さん。 おこもり小屋の様子 1 おこもり小屋の様子 2・・蘇民食堂と書かれた行灯。中にはずらりと今までのポスターが貼られてありました。
おこもり小屋に「黒石寺蘇民祭協力会」の看板があり、ここで一般の御祈祷の受付をしていました。 ひっそりとした薬師堂 薬師堂本堂の祭壇です。中央に三宝が見えますが、ここに今日の主役の蘇民袋が乗せられ、御祈祷の後で争奪戦となります。
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